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生音録音のススメ⑦中域用のダイナミックマイク

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こんにちは。

この前の記事でご紹介したダイナミックマイクについてもう少し詳しくお話ししていきます。

 

中域用と低音用

この前の記事でも書きましたが、ダイナミックマイクの特徴はシンプルな構造故の丈夫さと、かなり大きな音でも拾うことができる点です。また、録れる周波数の範囲が狭めなので、倍音が少なく比較的シンプルな音を拾うのに適しています。

ダイナミックマイクには大きく分けると中域を拾うのが得意なスタンダードなタイプと、低音楽器用のやや大きめのものの2種類があります。

 

スタンダードなダイナミックマイクSHURE SM58,SM57等)

 SM58に関しては恐らく誰でも一度は目にしたことがあると思います。世界的にも広く使われている超ど定番ボーカルマイクです。

SM57は少し変わった形をしたマイクで、エレキギターなどの楽器用として有名です。PVの中でボーカル用に立てて使用しているアーティストも見かけますが、恐らくレコーディングでは別のマイクを使っていると思われます。後で詳しく書きますが、本番のボーカルレコーディングでこれらのマイクが使われることは、そんなにないです。

 

これらのスタンダードなダイナミックマイク(仮に中域用マイクとします)が、どういった場面で使われることが多いかを書いていきます

 

まずは練習用やライブ用として良く使います。恐らくどこのリハーサルスタジオやライブハウスにもかなりの高確率でゴッパチ(SM58のこと)は置いてあります。世界中で使われている信頼性と簡単には壊れない耐久性ゆえのことです。

 

レコーディングにおいては、ゴッパチはあまり使うことは無いかもしれませんが、SM57はエレキギターやスネアドラムなどといった楽器で使うことが多いです。

 

ダイナミックマイクでのボーカルレコーディングについて

SM58は世界的に使われているボーカルマイクなのに何故レコーディングではゴッパチを使わないのかと疑問が湧きますが、それはSM58が世界的に使われている訳というのは音質が云々ということでは無いからです。勿論音質だけでいったらコンデンサーマイクの方が良いのですが、落下や転倒の危険が常にあるライブやリハーサルの現場に高価なコンデンサーマイクを持ち込むのはリスクが大きすぎますし、そもそもコンデンサーマイクはライブに適していません。

つまり、価格、耐久性、音質のバランスが取れていて、最高にちょうど良いマイク、それがSM58なのです。

 

例外があるとすれば、ロックやパンクなどのジャンルの場合ボーカルを敢えてダイナミックマイクでレコーディングする事があります。コンデンサーマイクで撮った綺麗で澄んだ音だとロックのオケに馴染まず、ボーカルの存在が浮いてしまう事があるからです。

とは言え、最近のロックは小綺麗な音作りがされている事が多く、ダイナミックマイクでなければ馴染まないサウンドというのはあまり作られていない気がしますが…

 

まとめ

ゴッパチやゴーナナなどのスタンダードなダイナミックマイクは、主にリハーサル

やライブで使われる事が多いですが、レコーディングにおいても楽器用のマイクとしてよく使われます。ゴッパチがボーカルマイクだからと言ってボーカルレコーディングに適している訳では無いですが、ジャンルによっては試してみる価値はあるかもしれません。

 

それでは!

 

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