こんにちは。作曲を続けていると似た様な曲ばかりできてしまうことはありませんか?今日はそういったマンネリを脱するツーファイブを使った小技をご紹介します。
ツーファイブって何?
ツーファイブとは、ダイアトニックコードのⅡ→Ⅴの動きを指します。そのまんまですね。例えばキーがCの場合、Dm→Gがツーファイブの動きです。
なぜこの動きだけツーファイブなんて大それた名前が付いているのかといいますと、実はこのコードの動き、転調しながら繰り返すことができるんです。
コレだけ聞くとなんのこっちゃ分からないと思いますので、具体的にご説明します。
ツーファイブを繰り返して転調しよう!!
例えばキーがCの曲があったとして、Dm(Ⅱ)→G(Ⅴ)と動いたとします。この後はたいていC(Ⅰ)に戻りますが、このCをあえてⅡと見立てます。Ⅱの場合マイナーコードという決まりがあるので、Cm(Ⅱ)。そしてCmがⅡの時、ⅤはFになります。つなげてみると、、、
Dm(Ⅱ)→G(Ⅴ)→Cm(Ⅱ)→F(Ⅴ)
こんな感じになります。このツーファイブのコード進行を行うと、キーをスムーズにCからB♭に転調できるんです。
この理屈は、何回でも繰り返すことができるので、頑張れば1周回ってCのキーに戻ることもできます。ただしそこまで頑張ると逆にセンスが無いと思います。笑
JAZZでは鉄板!!
少し話はそれますが、ジャズではツーファイブは鉄板ネタです。上述した様にキーを変える時に使うこともありますが、同じツーファイブの繰り返しだけでアドリブを回すこともザラです。実はこれには理由があります。
鍵盤でクローズコードを弾くと分かりやすいですが、ルート音を変えずにコードを変えることができるんです。このスムーズなコード進行の流れが音楽的にすごく心地いいんですよね。
積極的に取り入れよう!!
こういった転調を伴うコード進行は、自分の曲で何度も使うと耳が肥えてきます。転調が多い難しい曲も作れる様になるので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。
余談ですが日本人だと菅野よう子がよく使ってたりします。彼女の曲は何回なコード進行が多いのでステップアップしたい方はコピーしてみると面白いですよ。そもそもコード以外のセンスも神がかってますが。。。
終わりに
作曲の幅に行き詰まっている人は、こういった理論の小技をちょくちょく挟んで行くと表現力が広がるのでおすすめです。ガチガチに音楽理論で作る曲は息が詰まるので、(特に作曲者側)理論は参考程度にうまく使っていくのがいいのかなと思います。この他にもいろいろな作曲の小技をちょくちょくご紹介していくので、暇な時にでも遊びに来て下さい☆
それでは!