今日は激しめのロックからメタルあたりを網羅したジャンルを扱います。特にDTMで迫力を出す方法について焦点を絞った記事になりますので、『プロの曲と比べると薄っぺらく聴こえるんだよなー』って感じる人は是非この記事を参考にしてみて下さい。僕が培ってきた小技をご紹介します。
1.メインリフはハイゲインで!!
最近ではメタルに限らずロックではハイゲインが好まれる傾向が強いです。ボカロックやアニソンなどはメタル御用達のドンシャリサウンドが基準になってきてます。
EQの処理についてねですが、ギターを前面に出したい時はミドルを削り、逆に音に厚みを出す程度でしたらハイを削ると効果的です。
2.ギターは左右で2回録音する。
まず、PANを左右に思いっきり振ったギタートラックを作ります。左と右で2トラックですね。そしたらそれぞれ同じリフを弾いて録音してみましょう。めちゃくちゃ厚みが出ます!コツは左右同じリフでもコピペしないでちゃんと2回弾くこと。全く同じリフが左右にあっても効果がないんです。2回弾くことで同じリフでもほんの0.01秒ぐらいズレます。左右にPANを振った場合、このズレが重要です。ギターが弾けない人は打ち込みデータを思い切り拡大してほんの少しだけ後ろにズラしてみて下さい。だいぶ迫力が変わります!
3.ドラムのゴーストノートを細かく!
ドラムの打ち込みが甘いとダイナミクスがなくなって迫力が落ちてしまいます。そのため1度打ち込んだらゴーストノートを必ず入れる作業を徹底して下さい。YouTubeでドラマーさんの音源を確認すると参考になります。
また、『手っ取り早くゴーストノートを入れたい!』『ドラマーの動画を見ても速すぎてよく分からない!』っていう方はドラムの強いアクセントがある部分のすぐ手前にベロシティを半分下げた音を足してみて下さい。これだけでだいぶ変わります。
いちいち打ち込むのが面倒な人は、ある程度ドラムパターンを作り込んでおいていつでも使える様にしておくと便利です!
また、ベースの打ち込みにおいても同じことがいえます。ベースのゴーストノートは、音を小さくするよりMIDIデータの長さを短くすることを意識しましょう。打楽器の様にアタック感を出すことが大事です。
4.音の住み分けを丁寧に!
ミックス時にそれぞれの楽器の住み分けをしっかり行って下さい。例えばギターのロウを音質が変化しない程度にカットして、逆にベースのミドルをカットしてみたり。それぞれの楽器が使わない帯域を削ることで最後に音を持ち上げた時に音圧がすごく上がってきます。加えてPANで音の定位をズラすことでさらに音圧が稼げます!やるとやらないとでは大きく音圧が変わるのでぜひ挑戦してみて下さい。
まとめ
作曲の仕事をしているとロック系の依頼がけっこう多くきます。加えて今は作曲家もある程度ミックスをして自分の曲をよく聞かせる技術が必要になります!曲の出来映えに納得がいかない人はぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい☆