こんにちは。
とりあえず音楽理論の基本的な部分は一通り書いてきたと思いますので、次回からは今までの知識を使って作曲の際に使えるオススメのコード進行などをご紹介していこうと思っています。(まだマイナースケールもありますが…結構面倒臭いのでまた気が向いたら書きます笑。モードに関しては近いうちに書き始めるつもりです)
今回はそんなに大した内容ではないですのでさらっと斜め読みして頂ければ幸いです。まだご紹介していないコード、シックスコードについてです。
シックスコード
シックスコードとは、メジャーのトライアドに長6度の音を足した和音の事です。
C6の場合の構成音はド、ミ、ソ、ラとなります。
そしてマイナーシックスコードというものもあります。これはマイナーのトライアドに長6度を足したものです。
Cm6の場合の構成音はド、ミ♭、ソ、ラとなります。
シックスコードは特定のジャンルではよく出てくるコードで、普通のポップスでも普通に使われますがボサノバや演歌で使われることが多いです。
シックスコード=???
シックスコードの構成音を見て「ん?」と思った方は、相当に目の付け所がシャープです。シックスコードの構成音ド、ミ、ソ、ラを見て何かお気づきになりませんか?全然何がおかしいのか分からないという人も大丈夫です。僕も教わるまで気づきませんでした。
ド、ミ、ソ、ラとは、並び替えるとラ、ド、ミ、ソとなり、Am7の構成音と全く同じなのです。つまりシックスコードとはマイナーセブンスコードの転回形(転回とは和音の音の並びをオクターブ上げたり下げたりして変えることを言います。ドミソもミソドもCです)の中の一つなのです。ついでに、Cm6はAm7-5と同じです。
じゃあ何故シックスコードなんてものが存在しているかという話ですが、それはボサノバや演歌のようにマイナーセブンスコードの特定のボイシング(和音の構成音の並べ方のこと)を頻繁に使うジャンルが少なからず存在するので、慣例的にそう表記するようになったんではないかと僕は思っています。あと、実際に楽譜を見て演奏する際にシックスコードで書かれていた方が断然わかりやすい場面があります。
でもまあ…クラシックみたいに転回形にいちいち名前つけてたら覚えるのが面倒なので、音楽理論の話の中ではこのシックスコードに関しては考えない方がいいんじゃないかというのが僕の意見です。
まとめ
僕の中ではシックスコードとは省略記号みたいなものであって、コードではないです。音楽理論上C♭は存在しますが、楽譜にC♭と書いたら分かりづらいので理論無視でわかりやすくBと表記する。というのと似たような感覚で使っています。