こんにちは。
今日はコード分析第2弾です。基本的に流行の最新曲を扱っていくと言っておきながら、本日も一昔前の楽曲です(笑)
ディグリーネームやダイアトニックコードに関してまだ分からないという方は、まずこちらの記事をお読みください。
また、音楽理論に関して基礎から詳しく学びたいという方はこちらの記事をどうぞ。みっちりあります(笑)一応まだ終わってません。続きはそのうち書きます。
なんか良いコード進行の曲はないかなーと再生プレイヤーを探し始めて3秒くらいでこの曲を見つけました。
ウルフルズ - 暴れだす
ウルフルズはベスト盤くらいしか聴いたことがないのですが、その中で一番気に入っていたのがこの曲でした。音楽の話とは関係がないですが、味のあるマスコットキャラ達が登場するPVも一見の価値ありです。個人的にはメロイックサインの頭足人が涙を流すシーンがお気に入りです(笑)
この曲は実はほとんど一つのコード進行で出来ています。途中で少しだけ違うコード進行が出てきますが、それ以外はすべてほぼ同じコード進行の繰り返しです。そのコード進行が冒頭のピアノソロの部分から続いていきます。
Ⅰ - Ⅰaug - Ⅰ - Ⅲ - Ⅵm - Ⅵm - Ⅱm - Ⅴ
例のごとく、赤字にしたところがダイアトニックコード以外のコードになります。
2個目のコードはオーギュメントコードと言って、メジャートライアドの完全5度の音を半音上げたコードです。単体で鳴らすと非常に気持ち悪いコードで「こんなんいつ使うん?」と思ってしまうコードですが、この曲のように使うと自然にコード進行に組み込める訳です。
4つ目のコードはもう皆さんもご存知かと思いますが、伝家の宝刀Ⅲ7です。こいつはもう本当に当たり前の様に出てきます。
Ⅲの後はすべて5度進行となっています。そして最後のコードがⅤになっているので、コード進行の頭のⅠへの進行もスムーズになっていて、自然な流れで繰り返す続ける事が出来ます。
まとめ
一見使い道の無さそうな気持ち悪いゲテモノコードほど、使い方を覚えると強い味方になってくれます!Ⅰから始まるコード進行(特にギターやピアノでコード伴奏をする場合
)はひと工夫ふた工夫はしないと、シンプルになりすぎて少し素人臭い雰囲気になりがちですので、こういう小技はどんどん使っていきたいところです。※アレンジに自信がお有りなら寧ろ超シンプルなコード進行で勝負するのも全然アリです。その場合、コード進行を凝ったものにする事の何倍も難しいです(笑)
それでは!