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読むだけで作曲の幅が広がる!名曲から学ぶコード分析その12 坂本真綾 - しっぽのうた

 

takuroq.hatenablog.com

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こんにちは。

本日はかなりマイナーな曲です。

坂本真綾の『しっぽのうた』です!懐かしいな〜この曲…

ディグリーネームやダイアトニックコードに関してまだ分からないという方は、まずこちらの記事をお読みください。

 


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また、音楽理論に関して基礎から詳しく学びたいという方はこちらの記事をどうぞ。みっちりあります(笑)一応まだ終わってません。続きはそのうち書きます。

 

 

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坂本真綾 - しっぽのうた

www.youtube.com

ユーチューブではカバーバージョンしか見つかりませんでした。ニコニコ動画ではオリジナルバージョンが見つかりましたので、興味のある方は見てみてください。

 

この曲はその昔、ドリームキャストというセガのゲーム機のソフトとして発売された『ナップルテール』というゲームの主題歌?です。結局ナップルテールは買わなかったのですが(というか男が買えるキャラデザインやパッケージデザインではなかった。プリキュアみたいなそんな感じ笑)、体験版だけがうちにありまして、ゲームを起動してすぐに流れ始めるこの曲だけは妙に心に残っていました。

この曲が菅野よう子による作曲であることや、歌っているのが坂本真綾だと知ったのはかなり後になってからでした。新品は手に入りませんでしたが、CDも買いました(笑)

今でもこういった爽やかで軽快で、ちょっと不思議な雰囲気の曲を聴くと、「あ〜ナップルテールっぽいな〜」と心の中で思ってしまいます。

ドリームキャストに関しては語り始めると長くなりそうなのでこの辺にしておきましょう(笑)

 

今日はこの曲の歌い始めのコード進行を見ていきます。

 

(Ⅳ△7 - Ⅴ) - (Ⅳ△7 - Ⅴ) - (Ⅰ onⅢ - Ⅰ onⅢ) ×2

この曲は2/4拍子と考えた方が書くのが楽そうなので、()内は2拍です。

「朝が来たよ 逆立ちする時計⤴︎」の部分です。

動きがとても早いというところ以外は特に変なコードは出て来ていません。

Ⅲmを使うと相性の悪い音が増えるということもあって、そういったアクを出したく無い場合にはⅢmではなくⅠのベースの音をⅢに置き換えたⅠ onⅢが使われます。ベースの音が同じでもⅢmに比べるとメロディーの自由度が増して、爽やかな印象のコードになります。

 

(Ⅳm7 - Ⅰ onⅢ) - (Ⅲm7 - Ⅱm7) - (Ⅳ△7 - Ⅰ onⅢ) - (Ⅱm7 - Ⅳ onⅤ)

「私置いて靴も出てくから慌てて飛び起きる」の部分です。

1個目のコードはサブドミナントマイナーですね。Ⅳ△7がⅣm7に変更されています。

それ以外だと、最後に出てくるⅣ onⅤというコードはこのブログでは初登場かもしれません。Ⅳのベースの音をⅤにすると、Ⅴsus4の様な響きになります。正確にはⅤsus4にセブンスとナインスを足したコードとなって、普通ⅤやⅤ7を使うよりもアクが少なく爽やかな印象になります。

 

まとめ

アクの強いコードをできるだけ避けることによって、この独特の爽やかさが演出されているのかもしれません。

 

 

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