イコライザーで特殊効果を狙う!
EQは通常だとありえない様なカットの仕方をすることで飛び道具のような使い方もできちゃいます。
代表的な例がギターのワウペダルです。
あのワウワウ言っている感じはEQの帯域をペダルを踏み込むことで瞬時に変えているために成り立つ芸当です。
この記事では、EQを使った裏技的な効果をいくつかご紹介します。
ボーカルをくぐもらせる
サビに入る前のボーカルのハイとローを極端にカットする手法です。
こうすることでサビに戻った時に一気に音質がよくなり突き抜ける様な爽快感を得ることができます。
また、余談ですがハイとローをカットしたボーカルにディストーションをかけてラップするとめちゃくちゃかっこいいです。ミクスチャーロックなどでよく使われる手法です。動画の2分48秒あたりから。
イントロの演奏をくぐもらせる
イントロからドカンと印象を与えたい時に使います。イントロのイントロにあたるフレーズを作り、そのフレーズの帯域を大幅にカットしちゃいます!こんな感じ。
カットする帯域ですが、ローをカットしておけば本番のイントロでローを強調できますし、ハイをカットしておけば本番でヌケの良さを表現できます。
フィルターを使ってみる。
フィルターとは、帯域をランダムに変化させるプラグインです。これを使うことで音をひっこめたり前に出したりウネウネ動かすことができます。ギターのリフなど伴奏に使うと不思議な雰囲気を作れます。打ち込みのビートに使うのもなかなかかっこいいです!!
ドラムのハイをカット!
物悲しいバラードなんかでハイを大幅にカットしたドラムを入れると哀愁ただよう雰囲気になります。ハイがあまり出ていない音はレトロで壊れかけた様なイメージがつくのでノスタルジックな演出にぴったりです。R&B系の大人な雰囲気を出すのにも適しています。
逆にローをカットするとイヤホンの音漏れのような効果を出すことができます。メタル系ではイントロにこのシャカシャカ音を使うことがけっこうあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自分の曲にいまいちパンチが効いてないなあと感じたら『イコライジングで変化をつける』という武器も持っておきましょう。
ここぞという時にこういった面白いことをやると曲が盛り上がります。コツは闇雲にやるのではなく目的を持って行うことです。
サビを際立たせるためにサビ前の音質を悪くしてみたり、突発的にEQを思い切り動かして変化をつけてみたり。アイデアは人それぞれに無限にあるので、ぜひ色々試してみて下さい。