こんにちは、菅野です。
ディグリーネームやダイアトニックコードに関してまだ分からないという方は、まずこちらの記事をお読みください。
また、音楽理論に関して基礎から詳しく学びたいという方はこちらの記事をどうぞ。みっちりあります(笑)一応まだ終わってません。続きはそのうち書きます。
空気公団 - 青い花
空気公団は以前にも一曲紹介しましたね。メジャーナインスや同主調のコードが多様された爽やかなコード進行と、ピアノサウンド、そしてボーカルの澄んだ歌声が魅力のバンドです。豪華じゃないけど、身の丈にあった親近感のあるイメージがとても良いですよね。僕も一人暮らし始めた頃はめっちゃ聴いてました。前にも同じようなことを書いたかもしれませんが、空気公団は一人暮らしの気ままさと、ちょっとした寂しさを妙に埋めてくれる、そんなバンドなのです(笑)
本日はこの曲の歌い出しのコード進行をご紹介いたします。
(Ⅰadd9) - (Ⅳ△9) - (Ⅲm7) - (Ⅵm7) - (Ⅳ△9) - (Ⅲm7) - (Ⅱm7) - (Ⅴsus4)
カッコ内が1小節と御考えください。
個人的な意見ですが、Ⅳのメジャーナインスはよく使われるのに対して、Ⅰ△9は使いどころが難しい側面があります。実際、この曲でもⅠ△9ではなくⅠadd9が使われています。
例えばⅡmをⅡm7に置き換えたとしてもほぼ問題なく聞こえるはずで、Ⅳ△7をⅣ△9に置き換えてもそこまで問題ないはずなのですが、ⅠをⅠ△7に置き換えるとかなり曲の印象が変わってしまうんです。恐らく、メジャーセブンスコードにとって根音はアボイドノートではないにしても出来るだけベースのみで鳴っていてほしい音であって、Ⅰをメジャーセブンスにしてしまうとメロディーで頻出する根音の音(Ⅰ△7の根音=キーの根音)との相性の問題が出てくる為だと思われます。
Ⅰを使ってみてシンプルすぎたので音を増やしたいという場合には、とりあえずⅠ△7ではなくⅠadd9を使ってみるのが無難です。