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ステレオとモノラルの違いって?音質は変わるの?

こんにちは。

本日はステレオとモノラルの違いについて詳しく書いていきたいと思います!

 

ステレオとモノラルとは?

ステレオ

ステレオという言葉はもう誰にでも馴染みのある言葉ですね。これは左右に配置した2つのスピーカーでオーディオを再生することです。重要なのは左右2つというところです。例えばイヤフォンも2つのスピーカーを両耳に装着して音楽を再生するものなので、これもステレオになります。

モノラル

モノラルという言葉はもしかしたらあまり聞き馴染みの無い方もいるかも知れませんが、これは1つのスピーカーでオーディオを再生することです。最近はあまり見かけませんが小型のスピーカーなどではたまに見かけます。小型のスピーカーで一見は1つのスピーカーに見えても中でスピーカーが2つに分かれていて一応はステレオ対応というものの方が多いですね。ただ、あくまで両耳で左右別の音を聞くことにステレオの意味があるため、小型のスピーカーの中身が2つのスピーカーに分かれていたとしても音の出所がほぼ同じ場所だとほとんどステレオには聴こえないです。

 

ステレオとモノラルの音質の違い

厳密に言えばステレオとモノラルには音質の違いはありませんが、常に真正面で音が聞こえ続けるモノラルに比べて、左右で違う音を出すことができるステレオの方が音に広がりが感じられ、断然ステレオの方が音に臨場感を感じる事ができます。

 

意外とややこしい、ステレオとモノラルのあれこれ

データはモノラルだけど再生はステレオ?

上で説明したのはあくまで実際の再生方法の話。スピーカーが1つだけならモノラル、左右に2つあればステレオという単純な話でややこしいことなんて何もありませんね。では何がややこしいか。それは実際に再生して音になる部分にステレオとモノラルがあるのに加えて、再生する元のデータの方にもステレオとモノラルがあるという点です。再生はステレオでしているけど、元データはモノラル。また、データ自体はステレオのオーディオデータだが結果的にはモノラル、といったパターンがあったりと様々です。

あたかも対の存在であるかのように語られるステレオとモノラルは、単純に正反対の性質を持つものでは無いのです。一般的にはモノラルの上位互換がステレオというような扱いになっていますが、音楽制作の現場では必ずしもそうではなく、モノラルもしっかりと使いこなしていかなればなりません。

今日はその辺のモヤっとしているステレオとモノラルの違いをハッキリとさせていきましょう。

 

色々なステレオ、モノラル

データ上のステレオ、モノラル

まずは一番大元であるデータ上の話からしていきましょう。

オーディオデータにもステレオとモノラルはあります。モノラルのオーディオデータは単純に1つの音を録音したものです。ちなみにモノラルのオーディオデータをステレオのスピーカーで再生すると、左右のスピーカーから同じ音が再生されます。

そしてステレオのオーディオデータは左右のスピーカーの両方用に音が同時に2つ録音された、2つのモノラルデータがセットになったものです。ステレオデータの場合には実際にはモノラルのデータが2本分セットになっているので、同じ長さのデータであってもモノラルと比べると2倍のデータ容量になります。

 

聴感上のステレオ、モノラル

それでは今度は聴感上ステレオに聴こえるものと聴こえないものの違いについて話していきましょう。

聴感上、ステレオに聞こえるかどうかという部分で大事なのは、左右の耳が別の音を聴いているかどうかということです。例えば、右のスピーカーからピアノの音が、左のスピーカーからギターの音が聴こえてきていたら、それは明らかにステレオですね。

逆に左右のスピーカー両方から全く同じピアノの演奏が流れてきたらどうでしょうか。これは両耳が全く同じ音を聞いていることになるため、スピーカーは2つで再生しているので再生環境としてはステレオと言えるものの、聴こえ方は1つのスピーカーで聴いているのと変わりません(細かく言えば部屋の反響などで聴こえ方が変わりますがそこは無視します)。

 

 

DAWアプリケーションを持っている場合にはステレオのデータをモノラルとしてモニターすることもできるので、もしステレオとモノラルの違いを実感してみたい場合には試してみると面白いです。DAWにステレオデータをインポートして左右に全振りされているトラックのパンを両方ともセンターに持ってくるか、大抵はミキサー画面にあるトラックのモノラルボタンをクリックすればできます。

 

またDAWアプリケーションのような特殊なソフトをお持ちでない方でも、同じ音源でステレオとモノラルを聴くことができるアルバムがあります。  

clammbon -columbia best

clammbon -columbia best

 

探せば他にもあるかとは思いますが、クラムボンのこのアルバムには『バイタルサイン』という曲がステレオとモノラル両方で収録されています。結構聴こえ方が変わって面白いので興味のある方は是非。

 

まとめ

上記の色々なステレオ、モノラルについて読んだ上で言えることは、世の中には純然たるモノラルのオーディオデータや、それをステレオのスピーカーでステレオで再生することができたり、逆にデータ上はステレオでもスピーカー1つで聴いていればモノラルであったり、ステレオだけどモノラル、モノラルだけどステレオとも言えなくもない、といった事態が頻繁に起こります。

ちょっと音楽のことをかじったことがある人であれば元データのステレオ、モノラルのことを重視しがちですが、そこまでコダワリのない人からすればスピーカーが2つあるからステレオというくらいにしか思っていませんし、それもまた大正解なのです。例え、AMラジオをステレオで聴いているという人がいたとしても、「バカAMラジオはモノラルだろうがよwww」というようなことは言ってはいけません。スピーカー2つで聴いていたらステレオとも言えます。

 

次回は実際の音楽制作におけるステレオデータとモノラルデータを使い分けに関して書いていこうと思っています。

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