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【DTM】音源の音圧アップのコツ、手軽な音圧稼ぎまとめ

こんにちは。

皆さんは自分で録音した音源をプロの音源と聞き比べてみて、同じ音量にしても音がとても小さく感じたり、迫力が無いように聴こえてしまった経験はありませんか?

これはプロの音源が小さめの音量にであったり、テレビやラジオ、スピーカーやイヤホンなどどんな環境で鳴らされた場合でも音に迫力が出るようにマスタリング(仕上げ)されているからです。

この事実に気付いてしまった人は色々と試行錯誤を繰り返して自分の音源の音圧アップを目指していく事になる訳ですが、これがなかなか上手くいかないものなんですよね。

今日はそんな音圧稼ぎに苦心されている人のために、いくつか音圧稼ぎのコツをご紹介したいと思います!

 

音圧のある音源、無い音源

まず最初に音圧があるという事と、音圧が無いということはどういうことなのか簡単に説明いたします。

そもそも、誰でもしっかりと録音レベルをできるだけ大きくして録音しているわけで、最大の音量は自分の音源とプロの音源とで変わらないのに、あそこまで音量に違いを感じるなんて不思議ですよね。実はそれはダイナミックレンジの違いによるものです。

ダイナミックレンジとは音量の振れ幅のことで、つまりは音量の落差の大きさのことを言います。例えば、ドラムのような打楽器は音の立ち上がりの音量はかなり大きく、一瞬にして最小の音量となって聴こえなくなります。これがダイナミックレンジが広い音です。逆にオルガンのように鍵盤を押してから離すまで音量が変わらない楽器の音はダイナミックレンジが極めて低いと言えます。ダイナミックレンジが広い=音圧が無い、またはダイナミックレンジが狭い=音圧がある、と言ってしまっても過言ではありません。

プロの音源では、本来はダイナミックレンジの極めて広い打楽器などの音を上手く処理して、音質が悪く聴こえないようにダイナミックレンジを狭くする事によって音圧を稼いでいる訳ですね。いかに音質が劣化したように聴こえさせずにダイナミックレンジを狭めるか、これが音圧稼ぎの神髄なのです。

ちなみに、音圧稼ぎに意識していない人の音源でもハードロックやメタルなどのジャンルだと迫力があるように聴こえるのは、メインの楽器であるディストーションギターの音のダイナミックレンジが極めて狭い為です。

 

1つ注意が必要なのは、音圧を稼げば稼ぐほど元の音の形を捻じ曲げる事になるので、迫力は出てもそれだけ必ず音質が劣化すると言う点です、この事は常に念頭に置きながら元の音質と音の迫力を天秤にかけながら音圧の調整を行なっていくことが大切です。

 

音源の音圧アップのコツ、手軽な音圧稼ぎまとめ

ここからは手軽に実践できる音圧アップのコツをご紹介して行きます!

 

録音前に気をつけたいこと

基本中の基本!録音レベルはできるだけ大きく

これは録音の基本中の基本なので言うまでもありませんが、録音レベルは出来るだけ音が歪まない(赤いインジケーターが付かない)ギリギリのラインまでレベルを上げて録音しましょう。録音レベルを上げるとノイズが乗ると言ってノイズが気にならないレベルになるまで録音レベルを下げて録音する人もいますが、録音レベルを下げて録音してしまうと、録音したその時には気にならないかもしれませんが、後になって全体の音圧をあげようとした時に音質が極端に悪く聴こえたりしてしまいます。これは大きな集合写真に写っている1人の人間の顔を拡大しようとすると画質が荒すぎて誰だかよく分からない現象と原理としては全く同じです。

 

なるべく音は細かく分けて最大の録音レベルで録る

音はなるべくトラックで分けて、なおかつ個々のトラックでしっかりと録音レベルを調節して録りましょう。特にドラムセットの音や、音源の中で大きな音で使う予定の無い音でもそれは徹底します。ドラムセットの音を各楽器ごとに分けて取らないとどうなるか、それは大きな集合写真の中の…(略)

例えば集合写真ではなく、卒業アルバムの一人一人の顔写真が並べてあるページであれば誰が誰だか一目瞭然ですよね。そう言うことです!!(ちょっと無理やりですか?笑)

 

もちろんこれは、生音の録音だろうがラインの録音だろうがソフトシンセのDAW内でのバウンスだろうが全てに共通して言えることです。

 

コンプレッサーなどの機材があれば、必ず掛け録りする

これも基本的なことなのですが、イコライザーやコンプレッサーなどのエフェクトは出来るだけ掛け録りした方が音質改善や音圧アップに繋がります。これも生音の録音であろうがライン録音であろうが変わりません。

 

ミックス

イコライザーで忘れがちな低音切り

意識をしないと気づかないのですが、大抵の楽器で少なからず低音は鳴っているものです。無駄な低音があちこちで鳴っていると音源の低音域がボヤけて聴こえてしまいますし、そこまで大きく聴こえなくても実際の音量はかなり大きいことが多い低音域の音がごちゃごちゃと存在していると、音圧が小さく聴こえてしまう直接の原因になってしまいます。1つ1つのパートに対して、そのパートに低音が必要か否かをしっかりと考えて、必要ないと判断した低音はしっかりと切って行きましょう。

 

コンプのおすすめ設定

特にドラムなどのダイナミックレンジの非常に広い楽器に対してはとりあえず全部挿したいプラグインがコンプレッサーです。コンプレッサーの設定は小難しく見えますが心配は入りません。

DAWで使えるプラグインのコンプには必ずリダクションメーターと呼ばれる、今どの程度の音量を圧縮しているのか視覚的に分かりやすく表示されるものがあります。コンプレッサーには必ずスレッショルドというツマミがありますので、音が大きすぎると感じる部分、音の角を取りたい部分の時にだけリダクションメーターが反応するようにスレッショルドのツマミを調節します。ちなみにスレッショルドのツマミがマックスの状態(0db)だとコンプは一切かからないので、マックスの状態から徐々に下げていくのがオススメです。

レシオというツマミは単純にコンプのかかる強さだと思ってください。とりあえず適当に調節しましょう。分からなかったら真ん中あたりで大丈夫だと思います。

 

目的は音のダイナミックレンジを狭める事にありますので、アタックのツマミは基本は最速(最小)で大丈夫です。ギターのアタックを強調したいと言った、音作り的な目的があってコンプを挿した場合にはアタックは重要なツマミと言えますが、音圧稼ぎではほぼほぼ最速でオーケーです。

 

リリースというツマミは最初は最速(最小)から初めて、テンポやリズムパターンに合わせて徐々に遅くして丁度良い所を探っていくのが分かりやすいと思います。最速の状態だとかなりけたたましく、五月蝿いサウンドになると思いますが、リリースを遅くするにつれて少しづつ1つ1つの楽器の音が粒立って聴こえてきて、纏まりのあるサウンドに仕上がるはずです。

 

ドラムの場合に限った話ですが、音の角が取れてちょっと音が柔らかくなりすぎたかな?と感じるくらいアタックを潰すようにすると後になってかなり音圧が出しやすいです。全体の音に馴染んで見ると案外そっちの方が調和が取れます。

マスタリング編

イコライザーやコンプレッサー、各トラックの音量バランスが取れたら、あとはマスタリングエフェクトのみですね。

最近のDAWにはどれも優秀なマスタリングエフェクト(音圧稼ぎエフェクト、マルチバンドEQなど)が搭載されているので、特にアドバイスはありませんが、強いていうのであれば、最終的な音圧の調整は何日間かかけて自分が目指す音質の音源と、DAWからエクスポートした自分の音源とを同じ再生環境で聞き比べながら理想の音質に近づけていくことをオススメします。

いくら完璧にマスタリングをしてもDAWからエクスポートすると若干音質が変わってしまうという事は良くありますし、何よりミックスやマスタリングなどの作業をしていると耳が疲れてきてしまい、正常な聴こえ方が出来なくなっている事が多いです。出来るだけフレッシュな耳で、最低でもミックスダウンから1時間は開けてから再度チェックして納得の行くまで調整をして行くのが良いと思います。

 

まとめ

長くなりましたが、以上、音圧アップのコツ、手軽にできる音圧稼ぎまとめでした!音圧がらみで困っている人たちの助けになれれば幸いです!

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