モニタースピーカーとは
モニタースピーカーは普通の音楽鑑賞用スピーカーと違いフラットな状態で音を確認できるスピーカーです。
音楽鑑賞用のスピーカーは迫力が出るように低音域をあげたり、逆にクリアに聞こえるように高音域をあげたりと様々な特性がついています。
鑑賞用スピーカーでミックスを行うと特性に邪魔されて正確なミックスが行えないため、DTMでは専用のモニタースピーカーが必要になります。
ヘッドホンだけじゃダメなの?
『高音質のモニター用ヘッドホンがあればモニタースピーカーはいらないのでは?』と感じる方もいらっしゃると思います。
実は僕自身がそうだったのですが、長くDTMを続ける上でモニタースピーカーの必要性を以下の点で自覚しました。
- 空気を振動して聞こえる音とヘッドホンの音はかなり違う
- モニタースピーカーの方が音の定位を正確に把握できる
- マスタリングには必要不可欠
モニタースピーカーの置き方
直置きしない
卓上に直にスピーカーを設置すると振動がお互いのスピーカーに伝わり解像度が落ちてしまいます。
ホームセンターでレンガや発泡スチロールを買ってその上においたり、インシュレーターを噛ませてあげるとよりクリアに音を聞くことができます。
トゥイーターが耳の高さになるように設置する
スピーカーにはトゥイーターと呼ばれる部分があります。ここの高さを自分の耳と同じ位置に合わせるのが1番聞こえやすく理想的だと言われています。
壁から10cmは離す
壁にベタッとつけると周波数の関係で聞こえづらくなるので、10cm以上は離す位置に設置するといいと思います。
【2020】おすすめのモニタースピーカー
モニタースピーカーは、大きな音が出るほど音が良いと捉えがちですが、実は大きな音が出るスピーカーは、大きな音で聞かなければ意味がありません。(値段も跳ね上がります)
宅録でスタジオ並みに爆音で鳴らせる方は少ないと思うので、小さな音で高音質、さらにはコスパの良いモニタースピーカーのみを紹介します。
※mackieやTASCAMの10.000円前後のモニタースピーカーはよく売れており、比較サイトなどでもよく見かけますが、僕の経験上DTM中級レベルからは使い物にならないので除外します。
YAMAHA HS5
入門向けのモニタースピーカーです。2つペアで3万前後なので初心者の方におすすめです。フラットに鳴ってくれるのでDTMのモニタースピーカーの中でも定番と言われています。しっかりと仕事をしてくれるスピーカーの中で1番安価なものだと思います。
YAMAHA HS7
YAMAHA HS7 パワードスタジオモニタースピーカー×2本
こちらはHS5のワンランク上のモデルです。ペアで5万円前後。HS5との違いはアンプの出力が45w→60wに、低域が54Hz →43Hzに幅を広げています。ワット数はDTMであればHS5の40wあれば十分だと思いますが、低域を広くカバーしているのでかなり突っ込んだミックスができます。中級〜上級の方はこのぐらいがおすすめです。
YAMAHA MSP5
ヤマハのHSシリーズに対をなすMSPシリーズです。MSPシリーズの中で1番コスパが良く人気があるのがこちらのMSP5です。こちらもお値段はHS7同様50.000円前後。HS5にスペックが劣るのですが、実は箱自体が大きいので聴感として幅広いレンジを聴きやすくしてくれています。ただ重量がある(HSシリーズより2kg重いです)のでご自宅のDTM環境と照らし合わせつつ検討してみるのが良いと思います。
Hookup iLOUD MTM
IK Multimedia iLoud MTM 高解像度コンパクトリファレンスモニター 自動音場補正機能搭載【国内正規品】
1本40.000円前後の少々高価なモデルです。とはいえ解像度が抜群に高く、低音、高音が分かれることなくクリアにフラットに聞こえるのでミックスがかなり充実します。このスピーカーがあればプロ仕様でも問題ないと思います。