今年でhideが亡くなってから20周年になります。もともと僕はXとhideに憧れて音楽を始めたので、いま作曲業をやってることを考えると僕の人生に最も影響を与えた人なのかもしれません。
今更ですが映画も始まるようなので僕が個人的に感じてるhideの魅力を思いっきり語ってみよーかなと思います。笑
音楽面や性格などなど多方面からまとめてみました。hideを知らない人も大ファンの人も暇つぶしにどうぞ!笑
元祖ビジュアル系
もともとビジュアル系という言葉はXが『visual shock!!』なんて言ってて派生した用語らしいです。今じゃ当たり前のようにたくさんのビジュアル系バンドがありますが、大元はたぶんXだと思います。ていうかXが影響受けてたKISSですかね。
特にX解散後、ソロで活動を始めたhideはビジュアルにも徹底的にこだわってました。なんていうか踊りまくるパフォーマンスや見た目がオモチャみたいでかっこいいし可愛いんです。この時にビジュアル系という言葉が確立されたらしいです。今のビジュアル系はこういうコミカルっぽいものとは違い、キレイに魅せるものがほとんどなので、『本当のビジュアル系はhideで始まりhideで終わった!』という方もたくさんいます。
個人的にはビジュアル系って言葉の解釈はどうでもよくて、あの原色カラーのファッションやパフォーマンスがほんと好きだったんですよね。
こんなやつ↓
見てるだけでワクワクしていたのです。中学生の時に冷静に考えればぶっ飛びすぎててライブでは恥ずかしくて使えないであろうイエローハートも買いかけたぐらいです。
曲調がバラエティに富みまくる
ソロのhideはXのようなシンフォニックメタルではなく、実験的な面白い音楽やってます。初期のDICE(曲名)のソロとかはXっぽい雰囲気もあったんですが、曲を作るほどにどんどん個性的になっていった気がします。
僕の中でhideの曲は3タイプ。
はっちゃけ系
アバンギャルドな雰囲気の明るい曲。パフォーマンスも派手でお祭り好きな一面を感じます。Hi-Hoとかbeauty&stupidとかですかね。歌詞もぶっ飛んでて面白いです。
怖い系
洋楽のラウドロックブームを感じさせるリフが重たい曲。海外で始めたzilchってバンドがもろにその辺ですね。しかもzilchやってる頃ってそんなにラウドロックとかニューメタル流行ってないんですよね。まさに最先端!この頃のリフは今聞いてもめちゃくちゃかっこいいなぁと思います。
マリリンマンソンが『前座でやらせてくれー!』って言ってたぐらいなので、世界的にもカリスマ性抜群だったかもしれないですね。
近年復活したXもモダンメタルのリフを取り入れたアプローチをしてますが、これはhideがいないとしんどいかなーと思います。
これとか↓
KoRnやDEFTONESなどにズブズブにハマった僕としてはサビのメロディは相変わらず一流なのにリフがダサく聞こえてしまう。。。
曲で言えばPOSEとかDautとか。もう20年前のことなのにリフがかっこいいんですよ。
めっちゃ共感できる系
Rocket Diveやever free、hurry go roundなどなど、hideを代表するような曲たち。曲もいいけどとにかく歌詞がいいです!自分に自信がない時に優しく救ってくれるような感じがします。プラス『好きなことやっちゃえー!』って突き抜ける勇気もくれたり。
重病患者との一幕
hideの大ファンだった女の子の中に重病を患ってる子がいて、この子は骨髄移植をしないと助からない状態だったんです。hideはそれを聞いて何度も病院に足を運んで彼女を元気づけていました。
この女の子は無事骨髄移植のドナーが見つかり手術も成功したんですが、その後副作用が出て集中治療室で生死をさまよってしまいます。『もう助からないかも。。』
それを聞いてhideは集中治療室に駆けつけてずっと励まし続けたそうです。そのかいもあって女の子は奇跡的に復活!
さらにhideはこのこともあり骨髄バンクに登録しました。
こういうエピソードを聞くとほんとに優しい人だったんだなぁと感動してしまいます。
愛すべき最強のポンコツ!!
hideの立ち上げたレーベルはLEMONEDという名前なんですが、レモンって隠語として『ポンコツ』とか『役に立たない』みたいな意味合いがあります。それを過去形にすることでポンコツだったものの集まりを作ろうとしていたようです。自分自身が幼少期デブで内向的だった過去もあるので、そういった弱い立場の視点からみんなを救ってやりたいっていう気持ちをすごい感じます。で、こういった世間的にアウトな人たちがhideにとっての宝物だったんじゃないかと。
弱者に光を与える。これがhideの生涯のテーマだったのかもしれないです。
というわけでみんなで映画見に行きましょう笑
それでは!