DTM・宅録で始める音楽ライフ。

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パラデータの納品の仕方と注意点!

こんにちは!

プロダクションなど企業から楽曲の依頼が来る場合、パラデータの納品を求められることが多々あります。

パラデータとは、各トラックを全て別に分けて納品する作業です。

『パラでもらえますか?』とか言われるのが一般的です。僕は最初『パラパラのチャーハン欲しいのかな?』とか思っていました。

ギター、ベース、シンセサイザーといった具合に、全てのトラックを別々に吐き出して納品します。

なぜこんなことをするのかと言うと、クライアントさんがミックスのエンジニアに曲のクオリティを上げてもらうよう依頼するためです。

改めてミックスし直す際にパラデータが必要になるということです!

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そして僕は初めてパラデータを納品した時に3回リテイクをくらった黒歴史があります。パラデータの納品は時間がかかる作業なので、一発で通せるように基本的なルールや注意事項などを質問形式でまとめてみました。

1.パラデータはなぜに有料なのか?

パラデータは曲を作る作業ではないので無料でいいのでは?という意見を聞くことがありますが、個人的に有料にすべきだと思います。

その理由はめちゃめちゃめんどくさいからです。

普通に2ミックスを納品するなら2.3分で終わる作業ですが、全トラック別々に吐き出す場合膨大な時間と労力を伴います。

また、これまた莫大なデータ量になるため送るだけでもかなり時間を取られてしまうんです。数十個のWAVデータを送るとなるとしんどいものがあります!

そのためパラデータの納品は費用をいただくことが割と一般的になっています。 パラデータを渡すということは自分のスキルをさらけ出すことにもなりますので。

2.エフェクトも全部切るの?

僕が犯したミス第一弾です!!基本的にエフェクトは全て切ります。特にEQやコンプレッサーなどは切ってから渡さないとエンジニアさんの方で二重にかける羽目になってしまうので要注意です。

また、ディレイやリバーブなど空間系のエフェクトも切るようにします。素の状態で納品するのが1番エンジニアさんに優しいのです。

また、フェイザーやトレモロなど、音色を作るために使うエフェクトに関してはクライアントさんに相談するのがいいと思います。『こっちでやるので切って下さい』という方もいれば、『かけっぱなしでお願いします』と言われるケースもあります。

3.ドラムはバラすの?

ドラムはキック、スネア、タム、シンバル、ハットといった具合に全てバラバラにして納品します。

最近のドラムのプラグインは後から自動的にパラにできるシステムが備わっているものが多いので、まずはお持ちのドラム音源のパラデータの吐き出し方を調べることをおすすめします。

4.納品データはどうすればいいの?

僕の場合

 

レート→44.1kHz

ビット→16bitか24bit

 

このように吐き出すことが多いですが、基本的にはクライアントさんに確認するようにします。ちなみに僕はこの質問を怠ったためにデータの形式を間違えて7曲分のパラデータを全てやり直すことになったことがあります。こういったリテイクをくらうと視界がぼやけます。

溢れる涙が止まりません。

5.PANはどうするの?

PANも基本的に真ん中に戻して提出します。

僕はギターを左右に振って、わざわざギターL、ギターRと親切なトラック名をつけて、できる男をアピールしてみたら怒られたことがあります。PANは真ん中にしましょう。

6.トラック名は変えた方がいいの?

分かりやすい名前に変えてあげた方がエンジニアさんに優しいです。1番前に数字をいれておくと順番通りに開いてくれるので便利だったりします!

 

だいたい気をつけるのはこんなところだと思います!エンジニアの間にアレンジャーが入る場合はMIDIデータもくださいと言われるケースもあります。パラデータ納品にはお気をつけを☆

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