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作詞の時間を短縮する方法、クオリティアップのポイントも!

作詞作曲歌詞の提供などをしております森乃です。

 

みなさんは1曲作詞をするのにどれくらいの時間がかかっていますか? 

私は早い時で1コーラス30分、1曲1時間くらいで作れます。

ご依頼いただいた方によく納品が早いと言われます。

なんで早く作詞できるのか?ちょっと考えてみました。

 

今回は時短の方法と、ただ早いだけでは意味がないのでクオリティアップの方法も紹介していきます。

 

特にコンペ用の仮歌詞などは時間をかけずに作りたいですよね。でも、曲の良さを最大限に活かしたい!!さあ、どうしましょう!

 

誰でも早く作詞できるようになる方法

今回は私がやっている時間短縮術とクオリティーアップのための方法をお伝えします。

 

メロディーが先にある場合

みなさんは歌詞とメロディーどちらを先に作っているでしょうか?私はほぼメロディーからです。たまに曲を作りながら歌詞も思いつくこともあります。

 

DAWに音源を読み込んでから作る

単純なことですが、再生ボタンだけあるような再生だけのソフトだとどこまで作ったかを見失いやすいからです。

「ここからだっけ?」「少し前から確認して…」など繰り返していると時間がかかってしまいます。

 DAWに読み込むことにより選択されているところから再生されたり、ショートカットを駆使したりして聞きたいところだけを再生できるようにして進めていきます。

 

タイムストレッチでテンポを早める

何度も繰り返し聴きながら作業するので、バラードなどのテンポの遅い楽曲はDAW上のタイムストレッチ機能やmidiの場合はBPMを少し上げて確認すると時間短縮になります。

ただ、テンポが変わるので言葉のニュアンスやリズムがわかりにくくなるので注意。

そういった場合は、歌詞の完成後のみテンポを早めて確認するのもおすすめです。

 

1フレーズまたはメロを覚えられる範囲で作る

ここまで作るぞ!と決めて頭の中でメロディーを再生しながら言葉を当てはめていきます。

実際に曲を流しながら作ろうとすると、曲のスピードに思考がついていけずに時間がかかることがあります。 テンポが遅めの曲だったら流しながらでも良いかもしれません。

 

合いそうな言葉や内容が思い浮かんだら当てはめてみる

 

歌詞にしたい言葉や内容を考える

実際入れてみる

字数が合わない

表現を変えてみる

合うまで繰り返す

 

こんな感じでメロディーに合わせて何パターンか考えていきます。クロスワードパズルのようなイメージです!

どうしても合わない時には全く別の内容にするか、一旦放置して違う箇所から考えます。

 

思いついた箇所から作る 

いざ頭から作ろうとすると、どうしても思いつかない時もありますよね。

その場合はさっさと違う箇所に移りましょう!

書きやすい部分から進めると、それにつながる形で前に戻ったりとスムーズに進みやすいです。 

 

歌詞を先に作る場合

上に書いたことで使えそうなところは使ってください。歌詞を先に作る場合、自由すぎて困ることってありませんか? 私が普段やっていることから初心者向けの内容を書いていきます。

 

大体の歌詞を作ってからメロディーを作る(初心者向け)

 

1番と2番で字数を合わせて考えるのが面倒!という場合には

大体の歌詞を作って曲作りに入り、メロができてから歌詞を修正するという手法もあります。

これだと字数を気にする必要はないので、どうしてもメロディーに当てはまらない部分だけを修正すればOKです!

 

 テーマからキーワードを連想する

 

「夏」というテーマでキーワードを連想

 

  • スイカ
  • 花火
  • 打ち上げ花火
  • 線香花火
  • お祭り
  • 花火の音
  • 告白
  • 切ない
  • 暑い
  • プール

  

使えそうなキーワードから大体のストーリーを考える

夏祭りで告白しようと思ったけど、伝えられなくて切ない

花火が綺麗

 

キーワードやストーリーを掘り下げていく

 

→ なんで伝えられなかったのか?

 一緒にいられなくなるのが怖かったから

 花火の音にかき消されたから

 

→どんな花火を見た?

 打ち上げ花火

 線香花火

 花火(種類を限定しない)

 

楽曲に合うのはこっちかなーみたいな感じで決めていきます。

 

普段から使えそうなワードをメモっておく

 

普段の生活でふとした瞬間に「あ、これ使えそうだな!」「使ってみたいな!」って思うワードがあったりすると思います。

いざ歌詞を考えようとしてもそういうワードって忘れてしまったりするんですよね。なのでネタ帳的な感じで使えそうなワードを集めておくと良いと思います。

 

楽曲コンペ用の仮歌詞などではジャンルによって使えるワードが結構違うので、可愛い、面白い、かっこいい、ラブソング、ロックなどジャンル分けしておくと使いやすいです。

 

作詞上達のポイント

 

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伝えたいこと(メッセージ性、ストーリー)を意識しながら書く

聴き手にどうなってほしいのかを想像しながら書くと良いです。

 

感動させたい

元気になって欲しい

楽しくなって欲しい

 

など

 

そこから掘り下げていきます。

 

感動させたい

多くの人に共感される内容

エピソードに落としこむ

キーワードを入れる

メロディーに当てはめていく

 

といった感じです。

それをさらに掘り下げて歌詞にしていきます。

 

一見難解な歌詞にもテーマを持たせよう

例え一見何のことかわからないようなアーティスティックな歌詞でも、伝えたいことを先に意識して書くのとそうでないのとでは歌詞の深みが違います。

 

「この歌詞、何が言いたいのか全然意味わからん!」となるか「何度も聴いていて思ったけど、もしかしてこのことを言っていたのか?!」となるかの違いです。

 

まあ意味のわからない歌詞でも、言葉選びの面白さや楽曲の良さでいくらでも印象は変わってきますから歌詞のメッセージ性にとらわれすぎなくても良いと思います。一方で、歌詞だけ読んでいてもすごく共感する!感動する!という歌詞だとポイントが高いですよね。結局は楽曲全体で考えて、どこを聴き手にうったえかけていくかだと思います。

 

メインとなるキーワードを入れる

曲のタイトルになるようなメインとなるキーワードを入れるとパッとしてきます。

 

ウルトラソウル

 

みたいなことです。

大体はサビの頭や、サビの最後に入れます。

タイトルだけなんてこともありますが、おすすめはサビの中に入れることです。

 

メロディーの高低やリズムに合う言葉選び

普通に音読した時とメロディーの音の高低、リズムが大体合っていると自然に聞こえます。判断が難しいですが、全然合っていなくても自然に聞こえれば良いと思います。

もっと言うと自然に聞こえなくてもそこが味になったり、聴き手が普通に楽曲を聴ければ良いのです。大真面目に歌っているのに聴き手が笑ってしまうほどおかしな感じになると、言葉選び失敗です。

 

特に不自然さが目立ちやすい箇所

 

大きく音程が上下する部分

      ※音の高低のイメージです

「青い空」→                 らーー  自然

        お

       あ いそ

 

     →    そ      不自然

        おい

        あ     らーー

 

わかりにくいですね・・・。感覚と前後のつながりにもよってくるのですが、音が上下する時に歌詞によって不恰好にならないようにしましょう。

 

休符が入っているリズム

「時間」→ じかん     読みとリズムが合っているので自然です

    →じかっんー  タタッターというリズムに合わせるには不自然

 

 音の高低よりはこちらの方がわかりやすいと思います。リズムで聞いた時に不自然に聞こえる言葉を入れないようにしましょう。タタッターというリズムだったら、実際の言葉も「っ」が入っていると自然に聞こえやすいです。「笑ってー」など。

 

1音1語だけにならないようにする

 

曲全体で見て1つの音に1つの文字しか入っていないと、単調に聞こえます。古典的な曲を作りたいなら良いと思いますが、そうでない場合には1音に複数の文字を入れてみるとリズム感が出て楽しい響きが生まれます。

 

例 

   タン タン タン タン   という 4音 だとしたら

 

 り  ん  ご  を   よりも

 

 りん ごの よう な   の方がリズムが豊かになります

 

あんまり言葉を詰め込みすぎても歌う側も聞く側も疲れてしまうような曲になると思うので、メロディや全体のバランスをみて使い分けていく必要があります。

 

五感の情報を入れる

これは関ジャムを見ていて「おお!」と思ったことなのですが、五感の表現を入れるといいらしいです。JITTERIN'JINNの『夏祭り』は五感の表現全部が入っているんだとか。

 

君の髪の香り(嗅覚)

空に消えてった打ち上げ花火(視覚)

袖がぬれてる(触覚)

綿菓子(味覚)

ざわめきが少し遠く聞こえた(聴覚)

※解釈違ってたらごめんなさい

 

確かに人が見たり感じたりすることって五感なんだから、そこを歌詞に組み込むとより内容に深みが出るし、想像しやすいですよね。情景やその裏にある感情とかがより伝わりやすいんだろうなーと思います。

 

第三者にチェックしてもらう

自分では完璧!と思っているものでも、他人からすると違和感があったりうまく伝わっていなかったりするものです。自分の感覚を信じるのもいいですが、誰かに見てもらうと新たな発見があると思います。

まとめ

参考になった部分はありましたでしょうか?歌詞も楽曲も試行錯誤で洗煉されていくとは思うのですが、ある程度スピーディーにクオリティーの高いものを制作できると良いですよね。自分にあった流れを作って、その工程通りにできるようになるとスピードアップにつながると思います。「こうやった方が早いよ!」などのご意見があればいただけると嬉しいです!

 

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