こんにちは!僕はサウンドクリエイターとして月平均20万円ぐらいの収益です。当然のことながら収益を上げるためには受注数を増やす必要があります。
そしてサウンドクリエイターとして仕事を受注する上で1番重要なことは質のいいサンプルを作ることだと思います。
消費者向けには、「この人の曲かっこいい!」と思ってもらえないといけませんし、企業向けには「素人っぽくない!クオリティの高い曲だ!」と安心してもらうサンプルが必要です。
そのため、この記事では満足のいく受注数を得るために必要な最低限のスキルを考えてみました。
個人的な見解ですが、ここに書いていることを全てできていれば10万円は簡単に稼げると思います。
1.音楽理論
受注数を増やすためにはたくさんのジャンルの曲を作れる方が有利です。ただ人によってジャンルの得意不得意があるのは仕方がないことだと思います。
苦手なジャンルにもある程度しっかりしたクオリティをもたせるためには、最低限の音楽理論の知識が有効です。
具体的には、楽典を一冊読破すれば問題ありません。
何種類かありますが一番スタンダードなやつがおすすめです。
こちら↓
色々な作曲本が出ていますが、楽典が1番分かりやすく勉強になります。
(ちなみにカバーを外した方が古書っぽくてかっこいいです。)
また、音大で使われる教科書でもあるので、クラシック要素の強い章はすっ飛ばしても問題ありません。
例えば楽譜の読み方とか、曲のテンポの名称なんかは必要ありません。作曲に必要のない部分をはしょれば7割ぐらい覚えれば大丈夫です。そんなに分厚い本ではありませんし、各章毎に問題集もついているので最速で音楽理論が身につきます。
2.ミックス
1番時間がかかるのがミックスです。ミックスは音をきれいに聞かせる処理を指します。
具体的に必要なスキルは2つ!!
- 聴きやすい音に変えること
- 大きな音にすること
聴きやすい音に変える方法
まず、自分の作った曲のプロジェクトの中にプロの音源を指し入れます。音源は自分の作った曲に近いジャンルのものを用意します。
そして自分の曲とプロの曲を聞き比べながらミックス処理をしていきます。ミックススキルは頭で覚えるのではなく体(耳)で覚える作業です。だから時間がかかるのです。いくら本を読んで知識を深めても上達しないので、最低限の知識を身につけたら上述した方法でどんどんプロの曲のミックスに近づけていってください。
また、プロの音源のEQやコンプレッサーは高級なものが使われています。そのためいくら聞き比べて頑張ったとしてもプロと同じきれいな音にはできません。
安価でプロレベルの処理ができる定番のEQ、コンプレッサーがwavesです。
こちらのセットがおすすめです。↓
[rakuten:rockonline:10000017:detail]
これがあればあとは腕次第でプロのようなミックスができるようになります。が、単純に挿すだけで音がよくなるのを実感できると思います。
音を大きくする方法
音圧を上げて大きな音で聴ける曲を作ります。このミックス処理をしないと音が大きくならないため、例えばオーディオストックなどたくさんの曲が並ぶメディアに自分の曲をのせても目立たなくなってしまいます。
音圧の上げ方に関してはこちらの本がおすすめです。
音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)
- 作者: 永野光浩
- 出版社/メーカー: スタイルノート
- 発売日: 2006/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 26人 クリック: 124回
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驚くほど薄いのですぐ読破できると思いますが、音圧の上げ方がしっかり身につきます。タイトルからも分かりますが初心者向けでめちゃくちゃ分かりやすいです!僕は色々な本を読み漁ってましたがこれが1番分かりやすかったです。
3.アイデアを詰め込む
一度できた曲だとしても、思いつくかっこいいアイデアを全て曲に詰め込んでいきます。例えば、
- ベース音に動きをつけてみる
- サビを盛り上げるために直前で無音にしてみる
- 効果音を足してみる
などなど。曲作りは「こうしたらかっこいいかも!」と思うことの繰り返しです。思いついたら即行動、トライアンドエラーを繰り返してみて下さい。自分で作ったとは思えないほどかっこいい曲に変わります。
あると便利なスキル
ピアノ演奏スキル
MIDI鍵盤はほぼピアノスクロールなのでピアノが弾けると作曲速度が上がります。楽譜が読めなくても構いません、コードを見て簡単な伴奏が弾けるようにしておくと便利です。
ギター演奏スキル
特にバンドサウンドを作りたい人はギターが弾けた方が有利です。作曲スピードが上がるのもありますが、ギターが弾けるとリフのアイデアを思いつきやすいのです。さまざまな曲を作れるようになります。
また、ギターは打ち込みだとめんどくさい上に打ち込みくささがどうしても出てしまいます。打ち込みをリアルに再現するためにギターの奏法を理解するならギターを練習した方が絶対速いです!
弾かない場合、ループフレーズやサンプル集を購入して対応していきましょう!
オーケストレーション
フルオーケストラは楽器が多いため基礎知識がないと作るのに時間がかかります。純粋なクラシックを学ぶのであれば対位法や和声を学ぶ必要がありますが、コード進行でもオーケストラは作れるので、手っ取り早くオーケストレーションをマスターしたい場合は、音の選び方を学びましょう。「どの音を混ぜたらこういう音になるのか」を勉強すればOKです。こちらの本がおすすめです。簡易的で見やすくオーケストレーションスキルがたくさん乗っています。
もっと本格的に学びたければ好きな曲のスコアを買って音符を眺めましょう!色んな気づきがあると思います。
ちなみに僕はSTAR WARSのテーマ曲を完コピしたりしてました。
なくてもいいスキル
10年前ぐらいは音をリアルに打ち込むスキルが重要視されていました。
例えばバイオリンの音をリアルにするために音を揺らしたり、ボリュームを細かく描いたり。
ドラムの迫力を出すためにゴーストノートをたくさん入れたり、音の強弱をしっかりつけたり。
こういったスキルはもちろん大切ですが、最近は自動演奏化が進んでいるためプラグインを購入すればそこまで必要なスキルとは言えないかもしれません。
このようなリアルに聞かせるための打ち込み技術は難しい上に曲の素人くささを分ける重要な役割を担っているため、個人的にはいいプラグインを買ってしまうのが正解だと思っています。
例えば僕の使っているsuperior drum(ドラムのプラグイン)はドラムの音がリアルになるだけでなく、 プロのドラマーが叩いたMIDIのパッケージがついてくるのでコピペするだけで多彩なドラムフレーズを作れます。
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今後作家の自動演奏化は進んでいくと思うのでこういったものはしっかり揃えていってもいいかもしれません。