DTM・宅録で始める音楽ライフ。

現役の音楽クリエイターがDTMや宅録の基礎や作曲方法を紹介するブログ

【作詞講座その2】作詞における「情景描写」の書き方と「リアルな情景描写」のコツ

 作詞における情景描写の書き方
 
作詞を始めて10年近く経ちますが、情景描写は一番苦手でした。
なぜなら歌詞の中で、一番文章力を必要とする部分だからです。
ちょっとした一言を加えるだけで、情景描写の意味合いも大きく変わります。
今回は作詞における情景描写の書き方とコツについて記事にまとめていこうと思います。
 

f:id:takuroq:20200413112612j:plain

 

「情景描写」の書き方と「リアルな情景描写」のコツ

情景描写は何のためにあるの?

 
みなさんは歌詞に情景描写入れてますか?
ヒット曲には必ずと言っていいほど情景描写が使われています。
それは何故でしょうか?
 
私は情景描写が入ることによって、聴き手により鮮やかで深みのある情景を想像させ、曲の持っているストーリーやメロディーの良さを伝えるためにあると考えています。
 
単純に言うと「曲の良さを伝えるため」にあると思っています。
 
 
音楽とは離れますが、
 
小説を読んでいて「うわ、この表現リアルだなー」と感じたことはありませんか?
 
自分が体験していないのに、あたかも体験しているような感覚になったり
 
主人公の感情をよりリアルに感じられたり
 
それが情景描写の力なのです。
 
 
音楽においての情景描写は、楽曲の持っている世界観をよりわかりやすく伝える役割も担っています。
 
  • 瞬間を切り取ったような楽曲なのか
  • 長期的なストーリーのような楽曲なのか
 
なども情景描写を使って表現することが出来ます。

そもそも情景描写とは何か?

 

言葉の意味そのままですが、「情景」を言葉にする(描く)ことです。

 

 

「情景」とは?

 

ここで気になってくるのが「情景」という言葉です。

私も今まで何となくで通り過ぎてきた気がします。

ちょっと文字から考えてみると納得がいきました。

 

 

感情

人情

情熱

 

など

 

「情」という字は人の心の動きに関わる文字です。

 

景色

光景

風景

 

など

 

「景」という字は目で見たものに関わる文字です。

 

 

「情景」とは、人の心の動きに関わる光景や場面です。

単に風景を描写したものではないということになります。

 

 

情景描写の書き方

f:id:takuroq:20200328001456j:plain

 

私の書き方になってしまいますが、

「感情に景色や場面をつける」と書きやすいです。

 

ドラマや映画のシーンを想像するとわかりやすいです。

 

土砂降りの中で号泣している主人公とか

青空の下で喜び合っている主人公たちとか

 

お題

「落ち込んだ主人公」

 

例1

影を暗闇が包み込む

   ↓

不穏な印象。影が見えなくなるくらい長い時間そこにいたということ。

これから自暴自棄にならないか心配になってきます。

 

例2

今にも泣き出しそうな空の色

   ↓

主人公の感情を投影しているような空。

空の色は言っていないですが、良い天気ではないとわかります。

 

こんな感じで、感情に場面をつけてあげるイメージです。

 

よりリアルな情景描写を書くコツ

では、どうしたらリアルな情景描写になるのでしょうか?

 

f:id:takuroq:20200307204436j:plain

 

「音楽プロデューサー」が設立【アバロンミュージックスクール】無料レッスン申込募集

 

実際に体験したことを書く

これはもう本当にあるあるだと思いますが、

自分が体験したことであればよりリアルな表現ができると思います。

 

有名なあの人の歌詞も「このことを言っていたんじゃないか!?」みたいなことはよくありますよね。

 

自分がその時に感じた感情だったり光景だったりを細かく表現するだけでリアルになると思います。

そのままだとあまりにも普通すぎる場合には、話を盛るではないけれどちょっとだけドラマチックに変換すれば良いと思います。

 

主人公の心の動きに合う、または真逆の背景を考える

 

お題「失恋」

 

例1

土砂降り

主人公の感情に同調するような景色

 

例2

雲ひとつない青空

主人公の感情と真逆の景色を持ってくることで、

より現実味を出すことができたりする。

そのうちいいことあるかも。という明るい雰囲気が出せる。

 

 
時間の経過を描写する

どれくらいの時間が経過したのかなどの表現を加えると、

聴き手がよりリアルに場面を想像しやすくなってきます。

 

例1

グラスの中の氷が音を立てた

     ↓

氷が溶けるくらいの時間が経過した

 

例2

花火の打ち上がる音が胸に響いた

     ↓

花火が打ち上がった瞬間の描写

 

 

例3

何回目かの春の日

     ↓

その日から何年か経過した

 

f:id:takuroq:20200307195820j:plain

  

自分が書く歌詞なのですから、ストーリーだけでなく天気や時間など自由に操れるんです。

最初はとっつきにくいですが、継続すればいろんな表現が身についてくるはずです! 

情景描写なくていいや!などと言わずに書いてみてくださいね。

 

▼作詞についての過去記事はこちら▼ 

【作詞講座その1】歌詞のテーマ決めからテーマの掘り下げ方

【作詞講座その3】作詞家が考える『作詞における5つのルール』とは

作詞のコツと初心者が陥りがちな『やってはいけないNGパターン』

作詞の時間を短縮する方法とクオリティアップのポイント!

 

フリーランスの請求書を即日払い【FREENANCE】

スポンサーリンク