自分で作った曲が歌えなかった!、歌えないと言われてしまった!という経験はありませんでしょうか?
今回は女性ボーカルの音域と歌いやすいメロの作り方を記事にまとめていきます。
女性ボーカルの音域
女性ボーカルと言っても、様々なボーカリストがいますよね。
具体例を交えながら音域を見ていきましょう。
女性アイドルの音域
女性アイドルは mid2C hiC(低いド〜高いド) までの1オクターブが基本です。
少しだけ広く取って、mid2A hiC#(低いラ〜高いド#)くらいに収めるのがほとんどかと思います。
アイドルは一般的な女性が歌いやすいキーが基本なので、そこまで歌いにくい楽曲はないはずです。歌いにくい楽曲ばかりだったらカラオケで歌ってもらえませんもんね!
女性アーティストの音域
そのアーティストの音域に合わせて作ることになります。
どこに強みがあるのかを考えると良いと思います。
ハイトーンボイスが強みなのに、それを使わない手はないですよね。
実際のアーティストと曲で音域を見ていきましょう!
女性アーティスト(低め 低音ボイスに特徴)
平原綾香
曲名:Jupiter
音域:mid1F 〜hiF(すごく低いファ〜高いファまでの2オクターブ)となっています。
曲の出だしの低音ボイスが魅力的ですが、高音もかなり出ていますね。
楽曲を作る際には地声と裏声の指定が分かれていたりします。
ご自身が楽曲を依頼する場合には、「地声はこの範囲で裏声はこの範囲まで」など曲に使いたい音程の範囲を歌いやすいレベルで指定すると良いと思います。
どこまで出るかを正直に書くのではなく、歌いやすい範囲で設定するのがオススメです!
女性アーティスト(高音 ハイトーンボイスに特徴)
JUDY AND MARY
曲名:そばかす
音域:mid2C#〜hiE(低いド#〜高いミまでの1オクターブ半弱)
歌いやすいメロディーの作り方
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歌いにくいメロから学ぶ歌いやすいメロの作り方
私は仮歌のお仕事を承っており、これまで100件以上の歌を歌ってきたのですが
その中で歌いにくいと感じたメロがこれです。
歌いにくかったメロディー
- 一番高い音でロングトーン
サビの最後などで長く伸ばす音を一番高い音にすると結構きついです。
- 大きくまたは早く音を上下させる
音程の大きな上下、または早いフレーズのところに一音だけ高い音があったりすると音域が合っていたとしても歌いにくいです。
これは自分の歌いやすいキーに合わせて、自分で一度歌ってみるとわかりやすいです。
- 一番高い音または一番低い音を多用しすぎ
音域の両端部分を多用しすぎると、歌いにくくなります。
高音を多用しすぎている曲が多かったです。
JUDY AND MARYのそばかすの場合は、曲中で一番高い音が出て来るのは一回だけです。
高い音は盛り上がるのでサビで使いたい音ではあるのですが、サビでずっと高音→さらに音がだんだん上がるなどの組み合わせは歌いにくかったりします。
もちろんボーカリストが歌いこなせればOKです!
- 音域が外れている
メロの一部だけでも低過ぎたり高過ぎたりする音があると歌いにくいです。
その人が歌いこなせれば良いのですが、私はごく一般的な音域なので、それを外れているということになります。
歌いやすいメロディーの作り方
- ロングトーンは一番高い音の1〜2音下にする
- 一番高い音、一番低い音を多用しすぎない
音域内の音を使ってどうして悪い?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、音域内に収めるだけでは、歌いやすいメロディーとは言えません。
これについては以下のようなイメージです。
音域の中間をよく使う音として、両端にいくにつれて使う頻度を低くします。
なんとなく頭にあるだけでも全然違ってくると思います。
- 歌える早さ、歌える範囲で音を上下させる
1オクターブの上下などちょっと上下しすぎたかなー?と思った場合は自分で歌ってみるとだいたいわかると思います。歌いやすさはテンポや前後の音などにもよりますので、ピンポイントでなく少し広めに確認しておくと良いです。
- 指定の音域に合わせる
指定がない場合はmid2C hiC(低いド〜高いド)までの1オクターブを目安にするか、
音域を確認、わからない場合には歌いやすい楽曲を聴いてその音域を調べるなどで対応します。
まとめ
音域内に収めれば良いというわけでなく、歌いやすいメロディーの作り方には歌う側を意識した作り方が必要となります。
- ロングトーンは一番高い音の1〜2音下にする
- 一番高い音、一番低い音を多用しすぎない
- 歌える早さ、歌える範囲で音を上下させる
- 指定の音域に合わせる
- 一般的な女性の音域はmid2C hiC(低いド〜高いド)
歌いやすさに加えてですが、
ボーカリストの一番魅力的な音域を楽曲のおいしい部分に持ってくるなど、ボーカリストの魅力が存分に発揮できるメロディー作りが理想ですね。
いろいろ考えだすと奥が深い音域についてでした。
ありがとうございました!