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誰にでも分かる音楽理論講座⑥ダイアトニックコードとディグリーネーム

 

takuroq.hatenablog.com

 

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こんにちは。

前回の記事ではマイナーキーに関する、割とどうでも良い私見を書きました。

今回の記事の特に後半で触れるディグリーネームに関しては結構重要なので、心して書いていこうと思います。

 

ダイアトニックコード

過去記事でも書きましたが、一つのキーの中での基本的な音の並びの事をダイアトニックスケールと呼びます。そしてそのダイアトニックスケールの構成音から作ることができる基本的なコードのことをダイアトニックコードと呼びます。音は三度ごと(一つ飛ばし)に4つ積み重ねていきます。

文章で説明されても分かりづらいかと思います。キーCの場合のダイアトニックコードは

 

C△7(ドミソシ)

Dm7(レファラド)

Em7(ミソシレ)

F△7(ファラドミ)

G7(ソシレファ)

Am7(ラドミソ)

Bm7-5(シレファラ)

 

の7つです。実は平行調のマイナースケールのダイアトニックコードも合わせるとまだたくさんあるのですが、基本的にはこの7つを覚えておけば大丈夫です。

 

飽くまでダイアトニックコードはキーの中の基本的なコードという位置付けなので、キーCの曲の中では上記のコード以外のものを使ってはいけないという訳では決してありません。『キーCの曲の中で当たり前のように使われるコード達』くらいに思っておいて下さい。

 

ディグリーネーム

音楽理論を勉強したことがない人にとっては聞き馴染みのない言葉かと思いますが、このディグリーネームは音楽理論を理解する上で非常に重要なものの一つです。

ダイアトニックスケールはどのキーであってもスケールの音の間隔は同じです。それと同様にどのキーであってもダイアトニックコードの種類が変わったりすることはありませんので、キーの中のコードに番号をつけて色々なキーに対応する呼び方ができるようにしたものをディグリーネームと言います。

こちらもやはり文章にすると分かりづらいですね…

基本的なダイアトニックコードをディグリーネームで書き直すと以下のようになります。

 

Ⅰ△7

Ⅱm7

Ⅲm7

Ⅳ△7

Ⅴ7

Ⅵm7

Ⅶm7-5

 

キーCのダイアトニックコードのCDEFGABの部分がローマ数字に変わっただけです。

例えば

 

Ⅱm7 ー Ⅴ7 ー Ⅲm7 ー Ⅵm7

 

というディグリーネームで表されたコード進行があったとすると、キーCの中では

 

Dm7 ー G7 ー Em7 ー Am7

 

というコード進行になります。

キーGの場合には

 

Am7 ー D7 ー Bm7 ー Em7

 

となります。

音楽理論の勉強をしていく中で

 

Dm7 ー G7 ー Em7 ー Am7

 

というコード進行と

 

Am7 ー D7 ー Bm7 ー Em7

 

というコード進行は同じものだと大雑把に捉えることが大事です。それをしやすくする為にあるのがディグリーネームなのです。

 

次回の記事からコードは基本的にこのディグリーネームで書いていきますので、このことは是非覚えておきましょう。

次はマイナーのダイアトニックスケールに関して書こうと思っていましたが、用語の説明ばかりでは飽きるので次回はもう少し実践的な各ダイアトニックコードの役割に関して書こうと思います。

 

それでは!

 

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