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誰にでも分かる音楽理論講座⑧コードの役割その2

 

takuroq.hatenablog.com

 

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こんにちは。

今回は前回の記事で紹介した内容をもう少し深く掘り下げていきます。というよりは、7つのダイアトニックコードそれぞれに対しての個人的な所感を書いていこうと思います。

 

トニックのダイアトニックコード

Ⅰ△7

便宜上『Ⅰ△7』とセブンスも含めて書きましたが、実際のところセブンスの音を省略したトライアドとして使うことが多いです。Ⅰから始めるコード進行はとてもシンプルな明るい雰囲気になりやすいので、逆にいうとありきたりなコード進行になりがちです。このコードが出発点のコード進行を作る場合には、進行全体の中で何か一工夫は欲しいところです。

 

Ⅲm7

そもそもこのコードがトニックに分類されていること自体に納得がいきませんが、一応トニックに分類されているのがⅢm7です。納得がいかない理由については、書くとかなり長くなってしまうのでのちの機会に。

コード進行の出発点や終点に使われる事はほとんどありませんが、途中には良く出てくるコードです。

このコードだけダイアトニックスケールの中に相性の悪い音が2つあるため(他のダイアトニックコードの場合は0個か1個。この事に関しては別記事で書きます)、他のダイアトニックコードの中では異質な存在だと個人的には思っています。

Ⅵm7

こちらはⅠ△7の暗いバージョンだと思っていただければ大丈夫です。シンプルに暗いコードです。キーの中でⅠ△7が使われている場所をそのままⅥm7に入れ替えたとしても音楽理論的には全く問題ないです。

 

ドミナントのダイアトニックコード

Ⅴ7

セブンスを入れると癖が強くなるので、セブンスを抜いたトライアドで使うと使いやすくなります。また、それでは響きがシンプル過ぎてつまらないという場合にはサスフォーセブンス(サスフォー+短7度)に変えてみると、癖もなくやや小慣れた響きがしてオススメです。

セブンスで使った場合とサスフォーセブンスで使った場合には相性の悪い音が変わるので、曲ができた後にサソフォーセブンスに変更する場合には確認が必要になります(聴いて変じゃなければOK)。

 

Ⅶm7-5

一見あまり使わなそうな7番目の和音ですが、コード進行の切り替わりが早いコード進行の中でさらっと使われていたり、爽やかな曲調の中にスパイスとして使われていたり、使えると得をするコードだったりします。ドミナントのコードでしかもコード単体としても不安定な響きのコードなので、長く鳴らすコードではないと思います。

 

サブドミナントのダイアトニックコード

Ⅱm7

サブドミナントのコード両方に言える事なのですが、サブドミナントのコードにはダイアトニックスケールの中に相性の悪い音は一つもありませんので、非常に使いやすいです。

Ⅱm7から始まるコード進行はジャズなどのオシャレな曲で使われることが多いコード進行です。Ⅱm7からⅤ7というコードの流れはツーファイブと呼ばれていて、超頻繁に使われるので定型文のように覚えてガシガシ使っていきましょう。

 

Ⅳ△7

Ⅳ△7もまた非常に使い勝手のいいコードです。一昔前の曲ではBメロの始まりのコードとして使われることが多かったのですが、最近では曲のど頭やサビの頭のコードとしても良く使われます。

このⅣ△7からコード進行を始めると、簡単にかっこ良さげな曲が作れたりするので、とりあえず皆さんやってみてください。こればかりやっていると流石に飽きるのですが、結構オススメです。

 

まとめ

とりあえず、各ダイアトニックコードに関する個人的な所感はこんなものです。

コード進行の頭に使うコードによって全体の雰囲気がかなり変わってくるので、いろいろなパターンを試してみることをオススメします。

 

それでは!

 

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