当たり前の話ですが、作曲で仕事を受ける時、安ければ安いほど受注率が上がります。特にコネもなくフリーでクリエイターをやっている方は素人のお客さんにもお世話になるので価格の相場はかなり安価なものになりますよね。
そこで本日は、曲を薄利多売して儲けるために、作曲スピードを上げる方法をご紹介します。
1.独自のテンプレートファイルを作っておく。
自分がよく使う楽器をあらかじめ準備しておく下書きファイルを作っておきましょう。僕はジャンルごとにいくつかのテンプレートを作ってデスクトップに貼っておいています。
また、各楽器ごとにあらかじめ簡易的なミックス処理をしておくのも時間短縮につながります。曲を作る前から各トラックごとのコンプやEQ処理を済ませておくと音量のバランスなどを気にしないでガンガン作曲できます。
2.ドラムの打ち込みを何パターンか作っておく。
一番時間を取られるのはドラムの打ち込みです。ゴーストノートを入れてリアルなサウンドを作ろうとするとものすごい時間を取られてしまいます。
そこで、あらかじめ自分がよく使うフレーズをMIDI保存しておくと便利です。こうすればドラムを打ち込まずに貼りつけるだけでリズムトラックを作れます。最後に曲に合わせてフィルなどをイジるだけで曲に合わせた理想のドラムが作れます。
僕の場合、『頭打ち』『ツーバス』『シャッフル』『バラード』みたいな感じでカテゴリーを分けて保存しています。
3.ヒアリングをしっかり行う。
一番大事なことはリテイクをいかに抑えるかです。曲を作る前にできるだけヒアリングを行なってクライアントがどんな音楽を求めているのかを具体的に探りましょう。的外れな曲を作ってしまうと作曲の労力が2倍になるだけでなく、クライアントに迷惑がかかり信頼を損ねてしまう恐れがあります。
僕は言葉だけでなく、youtubeなどで具体的に作りたい音を聞かせてもらう様にしています。
4.ループ素材を買っておく。
ループ素材はもともとフレーズが録音されたデータです。ループ素材をうまく組み合わせることでかなり質のいい曲が短時間で作れちゃいます。ただし、あまり使いすぎるとオリジナリティが損なわれたり、打ち込みのスキルが上達しなかったりするので控えめにやりましょう。
5.移動時間に打ち込む。
働きながら作曲活動をしている人は、移動時間を使って打ち込みをするとかなり時間短縮になります。スマホの作曲アプリを使えば、ケータイでも簡単なMIDIの打ち込みができちゃうんです。あとは作ったデータを家で編集するだけで曲が完成します。
ただし、MIDIキーボードが使えないのでスマホだとけっこうしんどかったりします。iPadぐらいの大きさにした方が作業効率は上がります。
終わりに
曲を薄利多売する場合、かなりの労力が求められます。寝ても覚めても作曲作曲!!モチベーションを維持しないと膨大な仕事量に押しつぶされるので、『これは武者修行じゃー!』とか思いながらやるのがオススメです。
ちなみに僕は以前に日の丸のハチマキ買って取り組んだことがあります。ヘッドホンにひっかかって邪魔だったのですぐ捨てました。