自分の作った曲と市販の曲を比べてみて、『俺の曲なんか音が小さい。。。』と思ったことありませんか?
- メーターが振り切る寸前までボリュームを上げているのに音が小さい。
- これ以上ボリューム上げると音が割れちゃう。
こんな時はEQ処理による音圧稼ぎが必要になります。
EQの音圧稼ぎとは
それぞれのトラックには、強調したい帯域(ハイとかローのことです。)があります。そしてそれとは逆に無くしてもいい帯域も存在するんです。
そう言った『無くても問題ない帯域』をEQでバッサバサカットして音が入る領域を広げることがEQによる音圧稼ぎです。
この処理をすることで全体的な音質の調整ができるとともに、最終的なミックスの時にもっと音を大きくすることができます。
具体的なEQカットのやり方
音作りに正解はないので『こうしなければならない』といったルールはありません。ただそれで話が終わると身もふたもないので一般的にやっているカットの仕方をいくつかご紹介します。
キック
僕はドラムのキックに関してはミドル300Hzあたりをバッサリ切っちゃいます。アタック感を残すためにハイは残しておくのがおすすめです。これをやるだけで曲の音質がすっきりします。
ハット
ドラムの金物はハイ以外カットします。そこまで音質に差が出ないのでガッツリ切ってもうまくいくことが多いです。余談ですが、金物系は音が大きくなりがちなのでコンプもしっかりかけましょう。
ピアノ
ピアノの伴奏が主体のバラードでない限り、ローの100Hzまではカットします。
単体で聞くとだいぶ音が軽くなりますが、混ぜると意外と違和感がありません。むしろベースの演奏がしっかり聞こえるようになります。
ベース
こちらもミドルとハイはカットします。ベースのゴワゴワした感じがなくなります。スラップなどパーカッシブな場合、やはりアタック感を残したいのでハイは切りません。また、ジャズやフュージョンなど、ベースが前にくるジャンルはあまりDTM側でEQ処理はしなくていいです。
ギター
ギターの音作りは人によってだいぶ異なるので一概にこう!!とは言えませんが、ピアノと同じようにローはカットします。メタルのようながっつり歪ませたドンシャリサウンドが好みの場合、逆にローは持ち上げてミドルを切ります。
まとめ
他にも色々な楽器がありますが、EQ処理の大前提は不要な帯域のカットです。アナライザーが付いているEQを見ながらあまりなっていないところを積極的にカットしていくことを念頭において作業して見てください。驚くほど音が大きくなります!