ピッチベンド
ピッチベンドは音程を調節するものです。例えばドからレに音が移動する時、ピッチベンドを使うと音がつながってレに移動します。『ペイーンッ』って音が上がるイメージですね。音の高さをつなげて上げ下げする機能です。
ピッチベンドの使い道
①シンセサイザーのワザとして
キーボーディストはシンセサイザーの横にあるうねうね動く装置を触って音もうねうね動かします。これがまさにピッチベンドですね。実際にプレイする場合は、ピッチベンドをどの高さまで上げ下げするのかを設定しておくことが可能なので、例えば極端に大きな数値でふり幅を設定しておけばピッチシフターのような効果を出すこともできちゃいます。
キーボーディストといったらこの方、jordan rudess (ジョーダンルーデス)です!
いきなりガンガンピッチベンドってますね!
②リアルな打ち込みとして
ギターのチョーキングやスライド、また尺八などの吹き上げる音などなど、音程が変化する楽器をリアルに表現するのに使います。作曲をする方にとってはこっちの方が重要です。
また、オーケストラの楽器は管楽器との兼ね合いからチューニングが微妙にズレてたりします。こういった実音からはずれた音程を表現するのにもピッチベンドは使われます。
具体的な使い方
笛系
徐々に音程を下降していくことで生音らしさを表現します。前述したように吹き出しの頭部分で急激に音を上げてから下げると尺八のような効果を得ることもできます。
竿もの系
弦楽器は音を繋げるプレイが多いのでそういった場面で使います。ピッチベンドの上げ下げを細かく描いていくと(ギザギザに)ビブラートを表現することもできます。
和楽器
琴などの和楽器は『ペインッ』といきなりものすごく音程を上げる手法があります。こういった時にもピッチベンドです!
ボーカロイド
ボカロのパラメータにもピッチベンドは組み込まれています。声のしゃくりの様なものを表現したり、わざと音程を微妙に揺らして本当に人が歌っているかのような演出をします。
ピッチベンドはなるべく使えた方がいい!
ピッチベンドはDTM初心者ほど使い慣れておく方がいいと思います。理由としては良い音源を持っていないためです。いきなり生音を収録した高級なバイオリンのプラグインなんて買わないと思うので。
DAWソフトにもともと入っている音源はリアルな音作りをこちらでしていかないと素人臭いベタ打ち音源になりがちです。
ベタ打ちをなくす要素として特に重要なのがピッチベンドなんです。
ライバル(?)に差をつけるためにもぜひ使い慣れておくことをおすすめします。ちなみにぼくはこの打ち込みが苦手で速攻で必要なプラグインを揃えました。笑