ミックスダウンを行う際、意外とやっていなくて、かつやってみたらかなり音質が向上したいくつかの手法をご紹介します。
MIDI音源をオーディオ化する
なぜこんなことをするかと言いますと、MIDI音源をモノラル化するためです。MIDIデータはものによってステレオでアウトされているものがけっこうあります。ミックスしづらいので全てモノラルに変換してしまいましょう。個人的にはオーディオ化してからエフェクトをかけていくのがおすすめです。先にかけてしまうと後で変更ができなくなってしまうので。
無音部分をカットする
ギターや歌などを録音した時に無音部分のオーディオデータが残ると思います。この部分はノイズがなっているので極力カットするようにします。これは少しのノイズで耳では聞こえなかったとしても、その少しのノイズのせいで音圧が稼げなくなってしまうためです。市販のCDなどの音圧を表現したい時は、こういったシビアな部分で細かく音圧を稼ぐことが大切です。
ドラムをパラアウトする
ドラム音源は、スネアやハットなど、全てバラバラのトラックに置き換えてミックスした方がベターです。1つずつ正確にミックスしていくことで抜けが良くなったり音圧が上がったりします。ドラムのプラグインによってはソフトの中で細かくミックスできるものもあります。こちらの方がわざわざパラアウトしなくて済むので楽です。
マスタリングする場合、少し音圧を下げる
マスタリングとはアルバムを作る時に全ての曲の音量や音質を調整して統一感を持たせる作業です。曲を作ったあとにマスタリングを控えている場合は、音圧をパツパツに上げてしまうとマスタリングできなくなってしまいます。そのため1dbぐらい音圧を下げて納品します。僕はこれを知らずに多大な迷惑をかけたことがあるのでご注意を!笑
ボーカルにオートメーションをかける
ボーカルの声の大きさの差はコンプをかけるだけでは埋められません。全ての音量バランスが取れた時点で、ボーカルのボリュームにオートメーションをかけてメロディが自然に入ってくるように調整していきます。
空間エフェクターを統一する
特にリバーブは全てのトラックに同じものをかけるのがおすすめです。全ての音がきれいになじむので違和感がなくなります。この設定に関しては賛否両論あると思うので、僕の個人的なおすすめです。『なんかなじまないなー』『まとまりがないなー』なんて感じた時に試してみて下さい。