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エクスプレッションとボリュームの違いについて

ボリューム・コントロール

エクスプレッションとは

エクスプレッションは、音量を調節する機能です。音を小さくしたり大きくしたりするパラメータですが、『それってボリュームと同じじゃん!!』って思いますよね?

この記事ではエクスプレッションとボリュームの違いについて詳しくお話します。

使い分けが肝!!

エクスプレッションとボリュームの機能は全く同じです。なんていうか言い方変えただけですね。

使う用途によって呼び名が変わると思ってもらえれば間違いないと思います。

エクスプレッション

エクスプレッションは、主にトラックにかけて抑揚をつけるために用います。

例えばオーケストラのバイオリンなどの弦楽器は持続音に音量の変化があります。ううううぅぅぅぅううあん!!っていうアレです。また、トランペットなどの金管楽器は最初に強いアタック音があり、その後でだんだん音が大きくなったりします。

こういった音の抑揚を表現する時にエクスプレッションを使って楽器のリアルな鳴り方を表現します。

ボリューム

ボリュームは、主にミックス時などの全体的な音の調整を行う時に使います。

『ちょっとギターの音が大きいなー』なんて時はボリュームを使ってバランスを調整していきます。

ちなみに少し話はそれますが、僕はボリュームでのミックス調整はほとんど行いません。基本的にミックスでは音圧を稼ぎたいのでコンプで音を潰してからコンプのゲインで音量を調節しています。これはボリュームを均一にしていた方が視覚的にも聴覚的にもミックスしやすいとの考え方です。

ただしこの使い方は本当に僕個人の自己流のものなので正しいかどうかは不明です。

エクスプレッションとボリュームを両刀する

エクスプレッションで音の抑揚をしっかり表現してから、ボリュームで全体の音量を調整することでダイナミクスを行わずにミックス調整ができます。

こういったメリットがあるため、同じ機能でありながらエクスプレッションとボリュームという二つのネーミングがなされているんです。

まとめ

ボリュームはどのジャンルでも使いますが、エクスプレッションは生楽器の打ち込みをリアルに表現する為に使うことがほとんどです。

特にオーケストレーションでは全トラックに細かく描くことで驚異的なブラッシュアップができます。

例えば一気に盛り上がりたい時に全トラックのエスプレッションを一度下げてから急速に上げるともの凄いダイナミクスを表現できます。

オーケストラが『ベタ打ちっぽいなー』と感じる場合はエクスプレッションを細かく設定してみて下さい。ポイントは大げさに描くことです。

曲の雰囲気がガラッと変わります。

 

 

 

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