僕は10年前に買ったLogic9(当時はアプリではなくパッケージです。)を使い続けていたんですが、周辺機器のアップデート環境に追いつかなくなってしまったため思い切ってLogicXの購入に踏み切りました!
何をいまさら、、な感じがしなくもないですが、『なんでもっと前から乗り換えなかったんだ』と後悔するほど作業効率が改善されたので、いまさらながらレビューしたいと思います。
ピッチ補正が可能に
オーディオに弱いことで有名(?)なLogicですが、ピッチ補正機能がつくようになってます。
実際使ってみたんですが直感で分かるほど見やすくて作業しやすいです。
ちなみにピッチだけでなくボリュームも細かく調整できるのに驚きました。例えば『ん』の発音ってかなり小さい音になってしまいますが、こういった語彙によるボリュームの違いも細かく、しかも簡単に修正できます。
ちょっと大変ですが極端な補正を行えばケロケロボイスも作れます。
(余談ですが、logicの場合ケロケロボイスはピッチ補正を行うよりピッチシフターを使う方が楽でオススメです。昔からあるプラグインなのですがかけるだけで一瞬でケロケロを作れます。)
実際LogicXにアップデートする時のメリットを調べていた時、だいたいこのピッチ補正が挙げられてるんですが、他にも改善された点はたくさんあります!
画面がより見やすくなった
僕は機械オンチなので『LogicXに変えたら作業覚え直すのがめんどーだなー』と思っていたので躊躇していたのですが、操作に関して困ることは全くなかったです。より直感で作業できるようなレイアウトになっており、特に何かを調べることもなく触っているだけで操作に慣れました。
もともとLogicはグラフィックがきれいで使いやすいことが売りだったんですが、この辺はさらに見やすくなってますね。ほんとうに初心者の方にはLogicをおすすめしたいです。
Drummer機能でドラムの打ち込みが一瞬でできる
新たに加わった機能としてDrummerという優れものがあります。これが作業効率のアップに貢献してくれました。
何人かいるドラマーを選択して、複雑にするか単純に叩くか、またフィルを入れまくるのかそうでないか、などをグラフィックで調整するだけで打ち込みドラムができちゃうっていう代物です。
僕はドラムの打ち込みにかなり時間がかかる方なのでこれを使ったらあっという間に1曲作れちゃいました。
音も自分で打ち込むよりリアルなのでベタ打ち感も皆無です。
バンドサウンドの制作時間が半分で済むようになったので曲の販売価格も値下げできそうです。
ソフト音源やループの質が劇的に向上している
Logic9のソフト音源はそのまま使うと素人感が丸出しになってしまうため、プラグインを買い足したり音作りに時間をかけたりしていたのですが、LogicXからはソフト音源も一新されています。
そのまま使っても問題ないぐらい良い音ばかりなのでこれまた作業効率の改善に貢献してくれました。
なかでも新しく搭載されたAlchemyは絶品です。
流行りのEDM、特にダブステップ関連の音源もめちゃくちゃ増えているので政策が本当に楽になりました。スクリレックスの大ブレイクはDAWソフトにも影響を与えたみたいですね!
ループに関しても大幅に増えており、こちらもシンセやビートなどの機械音はかなりかっこいいものが増えています。
生楽器に関しても新しく『中国』のカテゴリーが増えていたり、面白い音がいっぱいあります。
アプリになったため常にループ素材を無料で最新版にできるようになっているのも素晴らしいです。
細かいところでも操作が楽になった
MIDIの結合
ピアノロールで打ち込む時って何回か分けて録音したりすることが多かったんですが、いちいちリージョンを結合するのがめんどくさかったんです。
そのあたりも改善されて勝手にくっつけたいリージョンがくっついてくれたりします。
(たまにそこはくっつけるなよって時もあります。笑)
ワンタッチで拡大、縮小可能に
ウインドウの縦軸と横軸をワンクリックで全体表示できるようになってます。いちいち『ビョーン』と伸ばす必要がなくなったのでこの機能も重宝しています。
まとめ
ミキシング関連に関しては見栄えはよくなったもののWAVESなどの定番プラグインに比べるとやっぱり劣る部分はあるのかなと感じました。
ただそれを差し引いてもメリットが多すぎるので検討されている方は心からおすすめできます!ぜひご検討ください。
それにしても僕がLogic9を買った頃は10万ぐらいしたのに、今はこんな良いDAWが2万ちょっとで買えるってすごいなーと思います。
おまけにドラマー機能やアルペジエイターの進化など、深い知識がなくても本格的な作曲ができる時代に直面している気がします。
技術がここまで進歩している今ならアイデア勝負で個人でもミリオンヒットを飛ばせるかもしれないですね!