7弦ギターは、一番低い6限(E)にもう一つ低い弦(B)を張ったギター です。
7弦ギターが開発されるまでは、6限をダルダルに下げて低音を弾くのが一般的でした。そして7限ギターが開発されてからは、タイトな音で低い音域をカバーできるようになり、一躍有名になったわけです。なんと言ってもこの音域の広さが最大のメリットになります。扱い方に関しては、7弦ギターの歴史を見ることでいろんなジャンルで使うことができることに気がつくと思います。
7弦ギターの歴史
初めての7弦ギターはジャズ!?
7弦といえばその太く荒々しいサウンドからメタルなどで使われる印象が強いと思いますが、実は発症はジャズなんです!ジョージ・ヴァン・エプスという方が、「高いフレットのポジショニング時に低い音を同時に弾きたい!」といういわゆるソロギターの演奏に置いて開発されたのが初めです!!その後ジャズで7弦が定着しなかったため、あまり使用されるケースはありません、ベースでは5弦が主流なのでちょっと不思議な感じがしますね。
テクニカルギター で大活躍!!スティーブヴァイの軌跡!!
みなさんスティーブヴァイという方をご存知でしょうか?ギター キッズには知らない人はいないぐらい有名なギタリストです。テクニカルかつ奇抜な演奏で不動の地位を築いた彼ですが、常識的な枠を超えた感性から7弦ギターを使うようになりました。
結果としてハードロックやテクニカル系メタルなどで7弦ギターが有名となり、本格的な日の目を浴びることとなりました。
轟音!!狂気と化す7弦ギター !!Kornの爆発的人気!!
今では「7弦と言ったら轟音!!」という印象を決定付けたのがKornという超ビッグメタルバンドです。彼らは重低音を得るために7弦をメインにしたギターリフを展開し、文字通り「音にぶん殴られる」ようなバンドサウンドを確立しました。
このことによりテクニカルギターにのみ7弦ギターが使われる時代が終わり、シンプルなリフで魅せるモダンヘヴィのジャンルが生まれました。
このように、7弦ギターは様々なジャンルで活躍の場を広げてきたわけです。
7弦の乗り換えって大丈夫なの??
だんだん7弦ギターに興味が湧いてきてくれているとありがたいのですが、実際ずっと6弦ギターを弾いていた人が7弦に乗り換えるのって難しいのではと思う方もいらっしゃると思います。僕の経験をもとにその辺も検証したいと思います。
ネックの太さについて
おそらく1番気になるであろう弾き心地。僕は7弦を買うと決めた時、弦が1本増えるとネックがその分太くなるのでまた練習をやり直さなければならないのではないか?という不安を抱えていました。
実際に弾いてみた感想としましては、「太く感じるが一瞬で慣れる」です!
実は7弦ギターのネックは、クラシックギターのネックの太さとほとんど変わりません。そのためグリップが多少握り難くなりますが、今まで培ってきた技術が失われるほどの違和感は全くありません。
どこを弾いているかわからなくなる
問題はこっちですね。弦が1本増えることによってたまに自分がどこを弾いているのかわからなくなります。僕の場合は1週間ぐらい弾いていたら錯覚することもなくなり狙った音をポジショニングできるようになりました。
作曲に活かせるのか
ギタリストDTMerの僕が7弦を買った理由は、作曲に活かすためだったわけですが、正直めちゃくちゃ使えます。前述したKornのようなラウドメタルバンドのサウンドもしっかり出せますし、流行りのDJENT(ジェント)系のサウンドも作りやすくなりました。
また、意外に盲点だったのがクリーンサウンドです。アルペジオなどに7弦のタイトなローレンジが加わることで知的な深みが出せます。プログレによく使われるのも頷ける印象でした。
おすすめの7弦ギター
最後におすすめの7弦ギターをいくつかご紹介します。
7弦ギターの大定番!!Ibanez
Ibanezは前述したスティーブヴァイやKornを始めとする7弦全盛期を支えたアーティストのギターを作ってきたブランドです。弾き心地がよく、メタルサウンドに特化した定番ブランドになります。
Ibanez アイバニーズ 7弦エレキギター RG7421PB-CNF
ファンフレットという7弦ギター特有のテンション問題を解決したモデルです。緩やかなテンションで弾けるのでとても弾きやすいです。
自分好みを見つけられる!!シェクター
シェクターは一見似ている外観のラインナップでありながら、様々な材を使用したモデルがたくさん出ており、自分好みの1本を見つけやすいブランドです。ギターの材にこだわりを持って理想の音を探したい方におすすめです。
Schecter シェクター Hellraiser C-7 Floyd Rose-Sustainiac Black Cherry
フロイトローズ、サスティナーを搭載しており、テクニカルギターにおいてなんでも弾けちゃうモデルです。
個性で勝負!!Caparison
Caparisonはネックのジョイントでシリーズを分けていたり、独自開発したピックアップを使うことで有名なブランドです。ギターの外観だけでなく、サウンドにも独自のこだわりを魅せるメーカーなので、普通の人とは違った7弦ギターが欲しい方におすすめするブランドです。
Caparison TAT Special 7 Trans. Natural Matt
スルーネックモデルです。レスポンスやふくよかな音色など、ハイエンドギターが欲しい方にぜひ弾いてみて欲しいギターです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?7弦ギターはメタルだけで使われる産物ではなく、作曲に置いてたくさんの可能性を秘めています。弾き心地もそこまで6弦ギターと変わらないので、新しい相棒をお探しの方は7弦ギターを検討してみるのもいいと思います!