歌詞と曲どちらを先に作った方が作曲しやすいのか?
私はその時に応じて思いついた方から作っていますが、大半はメロディーラインやベースラインから作り始めます。たまに歌詞と歌メロ同時の場合もあります。
詞先のメリット
伝えたいことを伝えられる
メロディーを先に作ったら歌詞に入れたかったことを全部入れられなかった!なんてことになりません。メロディーの制約がないので、伝えたいことを伝えたいように入れることができます。
メッセージ性を出しやすい
メロディーの制約がないぶん歌詞の自由度が高いので、メッセージ性を出すことができます。
強いキーワードを入れやすい
サビの頭に、サビの最後にこのキーワードを入れたい!など自由に作ることができます。これもメロディーが先にあるとなかなかうまく当てはまらなかったりします。
歌詞が作りやすい
とにかく歌詞は作りやすいです。全て自由ですから。
構成がめちゃめちゃになってしまいそう!という心配がある方は1コーラス分ができたらコピペして改変いく作り方をおすすめします。サビは一部だけの変更にするとか。
詞先のデメリット
文字数を合わせることが難しい
以前も書きましたが、1番と2番で大体同じくらいの文字数にしないとメロディーを変えなければいけなかったりするので、Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロなどの展開ごとに大体同じ文字数になるようにしなければなりません。
メロディーがない状況で、文字数を考えながら作詞をするのは結構難しいです。私の場合は適当なメロディーに当てはめながら作ります。メロディーは後から作り直しますが、今何文字くらいだっけ!?とか考えながら作るより楽です。
メロディーが作りにくい場合も
歌詞に合わせてメロディーを作るので、メロディーに制限がかかって作りにくい場合もあります。
曲先のメリット
強いメロディーラインを打ち出し易い
自由に作れるので、メロディーが作り易くメロディーラインに力を入れられます。
センスの問題もありますが、自由に作れるのはいいですよね。
曲先のデメリット
歌詞を作るのに時間がかかる
どちらが作り易いかによりますが、メロディーに歌詞を合わせるため時間がかかります。メロディーと歌詞が同時に浮かぶ人には関係ない問題ですが、初心者の方は苦労するポイントかもしれません。
キーワードを盛り込みにくい
曲で一番重要なワードと既にできているメロディーが結びつきにくい場合があります。
やはりキーワードはサビの中(サビ頭やサビの最後など)に入れたいので、そこに入る文字数である必要があります。
結論
曲を先に作った方が作り易いという結論になりました。当然ながら先に作る方が自由度が高いので、重視したい方から作るといいのかもしれません。
色々書いてきましたが、結局は自分が作りやすいように作るのが一番です!
おすすめの作曲法
曲のテーマを決める
↓
テーマでポイントとなるキーワードを決める
↓
キーワードをサビの頭か最後に持ってくる
↓
キーワードを盛り込んで曲を作る
↓
歌詞を作る
という流れがいいかなと思います。
なんとなくでいくとキーワードを入れられなかったりするので。こんな感じで作曲していくのがおすすめです!
また、歌詞から作りたいけどうまく曲と合わない!!という場合には大まかな歌詞を作っておいて、曲ができてからメロディーに合わせて歌詞を微調整していくという方法も良いと思います。
▼作詞についての過去記事はこちら▼
【作詞講座その2】作詞における「情景描写」の書き方と「リアルな情景描写」のコツ
【作詞講座その3】作詞家が考える『作詞における5つのルール』とは