こんにちは。
今回はコード進行を作る上での基本中の基本、ドミナントモーションについて解説したいと思います。
ドミナントモーション
ドミナントモーションとは、ドミナントセブンスコードから完全5度下のコードに進行することを言います。ドミナントセブンスコードは不安定な響きを持っているので、その不安定な響きを一番すっきり終わらせる事が出来るのがこのドミナントモーションなのです。
具体例を挙げていきましょう!
Ⅴ7 ー Ⅰ△7
これは超基本的なドミナントモーションであり、ダイアトニックスケールの中で作ることのできるドミナントモーションはこのパターンのみです。基本すぎてこれをわざわざドミナントモーションと呼ぶことはあまり無い気がしますが、とりあえず知識として覚えておきましょう。
Ⅰ ー Ⅲ7 ー Ⅵm7 ー Ⅱm7
このコード進行は是非ピアノやギターで鳴らして見て欲しいコード進行です。この進行の中に出てくるⅢ7はダイアトニックコードのⅢm7をセブンスに変えたものですが、この進行に限らずⅢm7をⅢ7に置き換える手法はロックやポップスでよく使われるコード進行なのです。なのでちょっと聞き覚えのあるコード進行だと思います。このコード進行を使えば自分でも名曲が生み出せそうな気がしてきてしまう、そんなコード進行です(笑)
この進行の中では(Ⅲ7 ー Ⅵm7)の部分がドミナントモーションとなっています。Ⅲ7を使った場合に次に来るのはほとんどⅥm7になると思います。
また(Ⅵm7 ー Ⅱm7)の部分がドミナントモーションではありませんが、完全5度下のコードへの移動となっています。ドミナントモーションに限らず5度下のコードに移動する流れはスムーズなので良く使われます。
ドミナントモーションの活用方
定番のドミナントモーションの使われ方をどんどん覚えていくことも大事ですが、自分オリジナルの使い方をしてみることも大事です(オリジナルと思ってやっていてもほぼ確実に既に誰かがやっているコード進行なのですが…誰もやった事がないコード進行を追い求めすぎると、音楽性にまとまりが無くなって来るのでほどほどにしましょう。あくまで音楽はコード進行だけで個性を発揮するものではなく、アレンジや演奏、音作りも含めたトータルな部分で個性を出していくものです)。
自分の曲の中で明らかに違和感のあるコード進行があったとすると、そのコードの手前に完全5度上のドミナントセブンスを入れ込む事でスムーズなドミナントモーションの流れにして違和感を気にならなくする事などができます。入れ込むドミナントセブンスが、曲のキーの中で違和感のないコードであればかなり改善されると思います。
まとめ
ドミナントモーションは本当に随所に使われまくるコード進行なので、自分の好きな曲のコード進行を調べてみれば必ず何個かは出て来るはずです。どんどん曲をコピーしていろいろな使い方を覚えていきましょう!
それでは!