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グルーヴについて考える ドラム打ち込みの極意

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こんにちは。

最近は音楽理論に関する記事ばかりだったので、たまには別のことを書きます。

今日は、リズムの話になると必ず誰かが口にする『グルーヴ』というものについて、また打ち込みでどうリズムにグルーブを出していくかという所について書いていこうと思います。

 

グルーヴとは

グルーヴというものは少し楽器を齧った人間であれば一度は得意げに口にしてみたくなってしまう単語ですよね。グルーヴとは、人間の手による演奏の微妙なリズムの揺れの事です。人によって解釈は様々だとは思いますが、大雑把にはそんな感じです。

バンド録音などで複数のパートを録音してみると、単体で聴くと明らかにミスしているような演奏でも全パート合わせて聴くことによって妙にしっくり来るものがあったりするのが面白い所です。

リズムがガタガタな演奏を目の当たりにした際には「グルーヴが凄いですね、もう少しタイトなグルーヴは出せますか?^ー^(下手くそ死ね)」という具合に煽りとしても秀逸なワードとなります。

 

打ち込みでグルーヴを出すには

打ち込みでグルーヴを出すには、出来る限り人間が演奏したようなリズムのズレを再現できるように工夫をしましょう。僕が普段からリズムの打ち込みの際にやっている事をいくつか書いていきます。

 

手ドラム

キーボードを使ってドラムを演奏する事を手ドラムと言います。どのメーカーのシンセでもドラム音色のキーボード配置はほぼ一緒なので、打ち込みをやっていくなら出来るようになっておいて損はないと思います。僕は実際にドラムを叩くよりも手ドラムの方が上手いくらいです(笑)

手ドラムでリアルタイム録音したものであれば、後からクォンタイズしてカッチリとリズムを合わせてしまったとしても、ベロシティのばらつきは残ります。ただ打ち込んだのとは違った雰囲気になります。

また、クォンタイズの強さを調節して弱めのクォンタイズをかけることによってベロシティだけでなくリズムの面でもズレを残すことができます。手ドラムでの演奏に自信がついてきたらやってみる事をオススメします。

 

ランダマイズ

おそらくどのDAWソフトにも、クォンタイズの際にランダムにリズムのズレを生み出すことの出来る機能が付いているはずです。これ機能を少しだけ効かせることによって、リズムがカッチリし過ぎるのを防いでくれます。恐らく、最も簡単に実践できる方法だと思います。

このランダマイズの機能は、打ち込みが最後まで終わった段階でかける事をオススメします。作り途中でこれをやると、コピペをする際に微妙なズレが生まれてしまい、非常に気持ち悪いことになります(笑)

 

グリッドをオフにして一小節ずつ

こんな事をやっているのはもしかしたら僕だけなのかもしれませんが、オススメの方法があります。それが、DAWソフトのグリッドをオフにして、一小節ずつ打ち込んでいくやり方です。

グリッドがオンになっていると、ポインタをおいてクリックした場所の近くのグリッドライン上にノートが配置されますが(カッチリとしたリズムで打ち込める)、これをオフにすることによって正確なリズムで打ち込みをすることが不可能になり、結果的に演奏にズレが生じてグルーヴが出る、といった感じです。

この方法によって打ち込んだリズムをループさせるのも全然ありなのですが、個人的には全小節をこれで打ち込むのがオススメです。一曲のリズムを打ち込むのにかなり時間がかかりますが、出来上がったリズムのグルーヴと謎の達成感は他に変えがたいものです(笑)

 

まとめ

本当はもっと色々と書きたいことがあるのですが、長くなったのでこの辺で。

もしかしたら次回に続きを書くかもしれません。

 

それでは!

 

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