作詞家が解説!作詞のコツと『やってはいけないこと』まとめ
初心者の方に多いと思うのですが、「歌詞を作り始めたのはいいけど上手くまとまらない」「メロディーにうまく当てはめられない」という経験はありませんか?歌詞を作るコツとやってはいけないことについて例を出しながら書いていきたいと思います。
もくじ
作詞でやってはいけないこと
まずは作詞でやってはいけないことから書いていこうと思います。
ひとつ前置きになりますが、
全てにおいて意図してやっているのなら問題にならない
ということです。
創作は自由なので、どんな形があってもいいと思います。
ただ、深く考えずに作ったら不自然になってしまったというNGパターンがとても多いです。
作った本人はその不自然さに気付いていないこともありますし、
なんとなく「不自然だな」「うまくできないな」と感じている場合もあります。
譜割りが不自然
変なところに字数が多かったり、フレーズと歌詞の区切りがあっていなかったりすると不自然に聞こえてしまいます。歌ってみるとわかりやすいです。
言葉選びが不自然
そのままの意味です。たどたどしいというか、なんか引っかかることがあります。
例)同じ言葉を続けて使う
◯◯さ、◯◯よね、◯◯よ、◯◯なんだよね など字数合わせにも感じられるワードが多々使われている(意図せずに使いすぎると不自然になってきます)
統一されていれば不自然さはないです。
同じことが言葉を変えて何度も出てくる
さっき書いたこととかぶるのですが、
Aメロ・Bメロで伝えたいことを書き過ぎて、サビでも結局言葉は違うけど同じことを書いてしまうパターンです。
Aメロ 君を好きになった
Bメロ やっぱり君が好きだと実感
サビ ずっと言えなかったけど、君が好きです!
聴き手「それさっきも聞いたよ!!」となります。
流れとしては、以下のような感じだといいのかなーと思います。ありがちだけど。
Aメロ 君と僕は友達
Bメロ 君が好きだと気付いたけど、関係が壊れるのが怖い
サビ ずっと言えなかったけど、君が好きです!
伝えたいことがわからない
なんとなくダラダラと長いけど伝えたいことがわからない歌詞、カッコいい言葉やノリでキーワードを羅列している歌詞、最初と最後で矛盾している歌詞など。
曲の構成を想定していない
自作の歌詞を曲にしてほしいというご依頼で実際にあるパターンです。
字数がばらばらすぎて普通の楽曲の構成に当てはめられないことがあります。
普通の曲の構成
1番
Aメロ
Bメロ
サビ
2番
Aメロ
Bメロ
サビ
Cメロ
サビ
サビ
「そんなのわかってるよ!」という方もいらっしゃると思いますが、なんとなくで作詞されている方が意外と多いのも事実です。
1番と2番で字数を合わせていない
1番と2番はメロディーが同じで歌詞だけ違うパターンがほとんどだと思います。しかし、曲の構成を意識せずなんとなくで作ると1番と2番で「どうやっても同じメロディーに合わない!」という事態がおきます。
こうなると歌詩を修正するか、1番と2番でメロディーやリズムを全く別のものにするかになってきます。
大体で良いので字数を合わせたり、自分で仮のメロディーを作ってそこに当てはめていくと作りやすいです。
曲のタイトルになるようなキャッチーなワードが入っていない
ほとんどの曲はサビやサビ終わりなどに曲のタイトルになるワードが入っています。
それがないので、なんとなく曲が終わっていく曲の印象が薄いイメージになります。
長くなってしまったので、次回は歌詞の制作スピード・クオリティアップの方法について書こうと思います。
作詞のコツ
テーマを決める
テーマは最初に決めた方が作りやすいです。どんな歌詞作ろうかな?となった時にまずテーマを決めましょう。曲が先にある場合には、まず聴いてみると思いつきやすいかもしれません。
テーマの例
恋愛(片思い、失恋、ハッピーな恋愛ソングなど)
友情
卒業
応援歌(夢、人生など)
季節(夏を楽しんじゃえ!など)
物や場所(東京、雪だるま、ケーキなど)
アニソン(戦う、守る、ファンタジーなど)
物語
テイストを決める
テーマや歌う人、聴き手、歌詞の主人公(僕だったらどんな人物なのか)などに合わせてテイストを選びます。
例えば、「ずっと一緒にいたい」ということを歌詞にするとしたら
アイドルなら明るく可愛い感じに
ずっとずっとずっとずーっと一緒にいたい
正統派アーティストなら綺麗に
いつまでも二人歩いていこう
キャラソンならそのキャラクターっぽく
いつだって一緒にいたいんだもん!
内気な主人公なら頼りない感じで
ずっと一緒にいたかったけど
みたいな感じでテイストに沿って作っていくと良いと思います。
サビに伝えたいことを盛り込む
サビや曲の最後でそのテーマで一番伝えたいことを持ってきます。
ずっと言えなかったけど、君のことが好きです!
みたいなことです。 やはりサビは曲の中で一番盛り上がる箇所なので、Aメロ・Bメロをサビの前置きとして作って「サビでそのテーマで伝えたいことを全開に出していく」というパターンが作りやすいと思います。
最初から出してしまうとサビで書くことがなくなって行き詰まってしまったり、同じことの繰り返しになってしまうことが多いです。
メロディーに歌詞をうまく入れるコツ
俳句のようなイメージ
俳句は5・7・5で字数が決まっているので、その文字数に合うように考え直すことを繰り返しますよね。これと同じように1フレーズごとのメロディーの音数=文字数と考えて、そこに入れたい言葉と文字数を合わせていくという考え方です。
「全然入らない!」と思っても、変に説明せずに全く違う単語でうまく入ったりします。
リズムを楽しく
聴いていて楽しいリズムになるように、曲が盛り上がるようなワードを入れましょう。
リズムを楽しくするワード例
HEY!HEY! (繰り返すことでノリが出てくるワード)
四字熟語(いくつか入れるとリズム感が出て来ます)
韻をふむ
サビに曲名になるようなワードを盛り込む
サビの頭か終わりに曲名となるようなワードを入れます。曲名は曲(テーマ)を総括するようなワードであるとより良いです。
こうしたワードが入っていると入っていないでは印象がだいぶ違うので、必ず入れるようにしましょう。自分の曲に入っていなかった!という方は早速入れてみてください。
曲名(曲名になるようなワード)例
- 恋花火
- 初恋は木曜日
- CALL MY NAME!!
こんな感じでタイトルで内容が想像できそうなものが最初は作りやすいと思います。
自分で作ることに疲れたら、依頼してみるのもあり
自分の作った歌詞を見直しすぎてもう嫌!!となったら依頼してみるものありです。
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