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トランスポーズの効果的な使い方

本日はDTMでよく使われる便利な機能、トランスポーズについてお話しします。

トランスポーズとは?

トランスポーズとは、曲のキーを変えることを言います。カラオケでキーを上げたり下げたりできる機能、あれがトランスポーズです。

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DTMでは移調するのに便利なためトランスポーズの機能がついています。

トランスポーズの使い方

トランスポーズは、+1、−1といった具合に数値で設定します。1つ数字が変わるごとに半音キーがズレる仕組みです。

例えばキーCの曲をDに移調したい場合、トランスポーズを+2に設定します。+1だとキーがC♯になるのでご注意を。

原音のキーが0になっているので、例えば原音のキーがFの曲をAに変えたい場合、トランスポーズを+4に設定します。

だいたいお分かりいただけたでしょうか?

トランスポーズを使う時の注意点

頭がこんがらがる

トランスポーズMIDIなどの打ち込みデータが変わらないままキーが変わります。そのため転調をたくさんする曲などで多様すると訳が分からなくなってしまうことも。

また楽譜に書き出す時もキーが変わらないまま出力されてしまうので純粋に転調を目的とする場合はトランスポーズを使わない方がいいと思います。

こういった場合、僕は打ち込んだデータのリズム隊以外を全て選択→一気に上下に打ち込みデータをずらすことでトランスポーズという流れをとります。そんなに面倒な作業ではないので、転調が多い複雑な曲ほどこの手法を使った方がいいかなと思います。

オーディオのトランスポーズに難あり

DTMは生音を収録したオーディオと打ち込みデータを使ったMIDI音源の2つを組み合わせて作ることが多いです。

特にオーディオのトランスポーズに関してはピッチを変える処理を行うため音質が若干劣化します。4音ぐらいピッチを変えると劣化しすぎて聞くにたえないレベルです。なるべくオーディオをトランスポーズしたい場合は録音し直すことをおすすめします。

 

少し話はズレますが、僕はクライアントさんが素人だったり、自分のキーが把握できていないボーカルさんなどと仕事をする場合、ほとんど打ち込みデータのみで制作するようにしています。

一度納品したあとで『歌えないのでキーを下げて下さい』という修正が来た時に音質を変えずに一瞬でトランスポーズできるからです。

こういった事例もあるので僕はギター弾きですがギターのループ音源やプラグインも揃えるようにしています。それぐらい生音のピッチシフトは音の劣化が激しいです。

まとめ

トランスポーズは上手に使えば作業を効率化してくれる便利なアイテムです!用途に合わせて使い分けてみて下さい。

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