本日はポルタメントについてご説明します。
ポルタメントとは
ポルタメントは、2つの音を滑らかにつなげる機能です。主にシンセサイザーで使われるもので、細かいニュアンスを表現するために使われます。
音をつなぐことでニュインッて音が上がったり下がったりします。分かりやすく言えばピッチベンドみたいな音です。
また、ポルタメントは2音目が鳴り出すのと同時にかかり始めます。そのため、1音目と2音目をどれぐらい重ねるかでニュアンスを調節することができます。
ピッチベンドとの違い
ピッチベンドはかかり具合を調節できますが、ポルタメントはあまりそういったものを意識しません。
どういうことかといいますと、ピッチベンドは主に生楽器をリアルにするために使いますが、(ギターのチョーキングやバイオリンのスライド、笛のしゃくりあげなどなど)ポルタメントは音色を変える目的でかけることが多いです。
そこで『そんなに音がつながる音色ってなんだろう?』ってなるわけですが、
それはシずばりンセサイザーです!!
シンセサイザーにはポヨポヨした音やトランス系のウネウネ動く音色があります。ああいったものにポルタメントが使われています。ボーカロイドにもポルタメントの設定がしっかりついています。(ボーカロイドってよくよく考えるとシンセサイザーなんですよね。)
具体的な使い方
ポルタメントは次の音とつながっていないと効果を発揮できません。そのためMIDIを打ち込んだ後に、ノートの長さを調節することでポルタメントを使い分けていきます。
例えば僕の場合、ポルタメント機能をつけたシンセサイザーでメロディを打ったあと、かけたくない場所はMIDIの長さを短くして、しっかりかけたい時は1音1音が重複するようにノートの長さを伸ばします。
このようにして使い分けることで音色をガラッと変えることができるので曲にメリハリをつけることができます。
モノフォニックとポリフォニック
シンセサイザーにはmonoとpolyという2種類の設定を使い分けることができます。ポリフォニックが重複する音を鳴らせるのに対し、モノフォニックは1音ずつしか鳴らすことができません。
そのため、ポルタメントを使う時はほとんどモノフォニックを選択しておくことが多いです。
単音で鳴ってくれた方が音の繋がりがしっかり聞こえてポルタメントの効果を最大限に生かすことができます。
使いすぎに注意!
特にボーカロイドで言われていますが、あまりにもポルタメントをかけすぎると一般的にダサくなるとされています。
音色の好みは人それぞれなので一概にダサいとする風潮もどうかと思いますが、曲がとっ散らかってしまうリスクがあるので、僕自身もほどほどにする方がいいと思っています。