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中古アコースティックギターの選び方と注意点

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ギターは同じ個体でも年代によって仕様が異なるため、『中古=悪いもの』と決めつけるのは難しい楽器です。むしろ値打ちが上がって新品よりも高い値段で販売されているケースも少なくありません。

値段でギターの良し悪しを決めるのは難しいため、中古のアコースティックギターを検討する場合、ある程度目利きができないと失敗してしまうことも!?

この記事では特にアコースティックギターを選ぶときに注意すべきことをまとめてみました。

中古ギターを選ぶ時に注意したいこと4つ

1.トラスロッドを確認する

ネックが反っている場合、トラスロッドを回すことで直すことができます。が、何度も反りを直したギターの場合、トラスロッド自体が機能しなくなってしまっているケースもあります。

特に高価なギターを検討する場合は店員さんにトラスロッドがしっかり機能しているかを確認してもらいましょう。

また、クラシックギターの場合はもともとトラスロッドがついていません。クラシックギターを検討する場合は、単純にネックが反っていないかどうかを確認するといいと思います。

反り具合の確認は意外と簡単です。ギターを立てて真上からネックを眺めると素人でも分かります。

あまりにもネックが反っている場合は避けた方がいいかもしれません。

補足として、トラスロッドを回す六角レンチがちゃんと付属品として付いてくるかも確認して下さい。

キクタニ ギターメンテナンス用 6角レンチ 1.5mm~6mm 8本セット SY-01

こちらは必ず専用のものがついてくるので、後で確認して見当たらなかった場合も店員さんに聞いて取り寄せてもらいましょう。

2.ペグが壊れていないか

キクタニ 糸巻き ペグ 35mmガット用三連 左右1セット GM-35G ニッケル

ペグは何度も使うものなので中古の場合状態が悪くなっているものがあります。

  • ペグが固くて回らない
  • 回しているとひっかかるところがある
  • 異音がする

このような症状がある場合は、その場で直せるのか、ペグを交換しなければならないのかを確認した方がいいです。

チューニングがうまく合わせられたとしても、ペグの不具合が原因で共振を起こしビビリの原因になることがあります。

3.フレットの減り具合を確認する

フレットは、弦の跡がついているものや、何度もすり合わせをすることで平らになっているものがあります。

これらは目視で判断するものですが、鉄弦を使っている場合フレットは消耗品になります。どうしても減ってしまうものなので、演奏に支障が出ないようであればあまり気にしなくてもいいと思います。具体的には、

  • ビビりが出ないか
  • スライドした時に引っかかって弾きづらくないか

このあたりを実際に弾いてみることで検証していきます。

ちなみに、フレットを修理する場合、軽度であればフレットの擦り合わせ、重度であればフレットの打ち替えを行います。

フレットの擦り合わせは3万円ぐらい、打ち替えに関しては5万円以上の値段がかかるので、このあたりの料金も比較しながら購入を検討するといいと思います。 

4.傷があるのかないのか

これは見れば一発で分かりますね。アコギの傷で代表的なものは、ピックの擦り傷と打痕です。

また、よくみるとバインディングが剥がれかかっているケースなどもあります。注意してみないと傷が分からないものもあるので、気になる方はよく調べるようにしましょう。

ちなみに傷があると値段はけっこう下がるので、逆にメリットと捉えることもできなくもないです。

中古アコースティックギターのメリット

 安い!

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なんといっても1番のメリットは安いことですね。ビンテージものになると逆に高くなったりしますが、そういった特定のモデルでなければかなり安く購入することができます。状態によっては半額以下で手に入るものもあります。

気になるのは安い理由ですが、上述したアコースティックギターを選ぶ注意点に加えて、ギターの人気も値段に関係してきます。

あまり需要のないギターほど価格は下がる傾向にあるんですね。このような孤立したギターを探し歩くと状態のいいものに巡り会えるかもしれません。

鳴りがいい!

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意外に思うかもしれませんが、新品よりも中古ギターの方が鳴りが良くなります。これは木が育つため、倍音がしっかり響くようになるためです。

ただ、細かい話になってしまいますが、以前弾いていたギタリストの方の癖が強調される傾向があります。

例えば、2弦のGの音をよく弾く方のギターは、その音が過剰に良く鳴るようになります。要するにフラットな状態ではなくなってしまうということですね。

これに関しては仕方がないところではありますが、実際にはさほど気にならなかったりもします。

とにかくビビりを確認しよう!

つらつらと書かせていただきましたが、まずビビりがあるかどうかを確認するようにすると話が早いと思います。

ビビりの原因は、フレットの減り、ペグやブリッジの共振、ネックの反りなど中古ギターを買うべき注意点が網羅されています。

最低限どの位置でもビビりが出ないものかを確認して、購入を考えてもらえたらと思います!!

 

 

 

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