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【作詞講座その3】作詞家が考える『作詞における5つのルール』とは

森乃と申します。作詞や作編曲などのお仕事をさせて頂いております。

みなさんは作詞をする時に自分なりのルールってありますか?

以前の私は完全に感覚で作っていました。その結果なんだかパッとしないものができました。

今現在は以前よりクオリティーが上がっていると思います。

それは、ある程度自分なりのルールを守って作詞しているからです。

 

今、私が考える作詞のルールをまとめていきます。

 

 

作詞における5つのルール

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私が考える5つのルールは以下です。

 

1. キラーワードを入れる

2. メロディーと歌詞を合わせる

3. リズム感を出す

4. 情景描写を入れる

5. やりきる

  

これだけ出されてもよくわからないと思うので、1つずつ詳しく書いていきます。

 

キラーワードを入れる

こう呼ぶのが正しいかよくわかりませんが、曲名になるようなワードのことです。

曲名に使われたり、サビの頭、サビの終わりなどで使われることが多いです。

このワードが入っているか入っていないかで曲の印象は大きく変わります。

 

さらに人の目を引く、耳に留まるような強いワードであるかも求められます。

 

 

例を挙げると、

 

 

など。

 

どれもインパクトがありますよね。「どんな曲なんだろう!」「聴いてみたいな」と思ってしまう力があります。

ここでキーワードを分析してみると、2つのタイプに分けられることがわかりました。

 

文章タイプそれ以外のタイプです。

 

文章タイプ

 

それ以外タイプ

 

文章になっているかそうでないかなんですが

文章タイプがメッセージ性の強さで興味を引くのに対し、それ以外のタイプは響きの良いワードや一見意味の分からないようなワードが多く見られミステリアスさを打ち出し「知りたい!」という欲求を引き出している気がします。 

 

インパクトのあるキラーワードを作るコツ

 

文章タイプ

  • 興味を引く言葉を並べる(続きや内容が気になるような)
  • 共感を生む言葉を並べる
  • 音の響きはそこまで意識しなくて良い

 

ちょっと音楽とずれますが、映画のキャッチコピーみたいなイメージです。

 

その他タイプ

  • 響きの良さを意識する
  • ミステリアスなワードを使う
  • 言葉の組み合わせでインパクトを出す
  • カタカナを使う

 

カタカナのワードは響きも良く、インパクトがあるのでおすすめです。

 

メロディーと歌詞を合わせる

明るいメロディーなのに歌詞がネガティブだと違和感を感じませんか?

切ないメロディーには切ない歌詞を、明るいメロディーにはポジティブな歌詞を入れた方が相乗効果でより聴き手に届きやすくなると思っています。

なので、私はメロディーに寄り添うような歌詞を作ることを心がけています。

 

リズム感を出す

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歌わずに音読するだけでリズム感のある文章ってありますよね。特に盛り上げ系やロック系の楽曲については聴いていて楽しいリズムであることを意識します。

 

例1

同じ言葉の繰り返し

 

リンダリンダリンダリンダリンダ

リンダリンダリンダリンダリンダ

 

歌詞の響きの良さとメロディーのマッチングが素晴らしいです。

やっぱり名曲ですね。響きの良いワードを繰り返すことで勢いとリズム感のある歌詞になります。

 

 

例2

同じワードの繰り返しと、韻を踏んだ時のリズム感の楽しさ

 

たまご たまご たまごっち

すなわち トモダチ

たまご たまご たまごっち

ビッチリバッチリベリマッチ

たまご たまご たまごっち

まいにち ダイキチ

 

これ以降もすごく好きですが、今回はここまでに。

 

同じワードの繰り返しと、韻を踏んだ時のリズム感の楽しさが感じられる歌詞です。

 

韻を踏む → すなわち トモダチ + たまごっち の「ち」にもかかっている 等

 

 

例3

響きの良い言葉をたくさん入れた時の勢い

 

さあ 眠眠打破

昼夜逆転 VOX AC30W

テレキャスター背負ったサブカルボーイが

バンド仲間にやっほー アルバイトはネクラモード

対バンにはATフィールド

“人見知り”宣言で逃げる気か BOY

 …

 

音読しただけでもうリズムが出来上がっている、響きの良いワードがとにかく詰め込まれています。

 

カタカナ、四文字熟語、英語、インパクトのある文章、響きの良いワード、サビでは言葉の部分的な繰り返しを使うなど本当に歌詞だけ見ていても楽しい楽曲です。 

 

リズム感を出すコツ
  • 繰り返し(例 リンダリンダ
  • 部分的な繰り返し(例 たまご たまご たまごっち)
  • 日本語の間に英語を入れる(例 逃げる気か BOY)
  • 四文字熟語(例 昼夜逆転
  • カタカナ言葉(例 テレキャスター

 

情景描写を入れる

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必ず入っていなければいけないものではないのですが、鮮やかな情景描写があると

より世界観に入り込んで楽曲を聴けるので歌詞としての深みが出ると考えています。

 

 情景描写のコツについてはこちらの記事を読んでみてください。

 

やりきる

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ここへ来てルールであるようでルールでないようなことを書きますが、自分が決めたことをやりきるということです。

 

 例えば「メロディーと歌詞の融合」と書きましたが、全然メロディーとマッチしていない歌詞が面白いかもしれないし、変なところで歌詞が切れる、響きの良くない長めのワードを繰り返したり、極端に字数が少ないのが面白いかもしれない。中途半端で終わるよりもとにかく思い切ってやりきってみると良さが出たりします。

 

なので、ルールを気にせず自分がやってみたいと感じたことをやりきりましょう!

 

以上が今私が考える作詞における5つのルールでした。

ありがとうございました。

 

女性ボーカルの音域(キー、レンジ)と歌いやすいメロの作り方

自分で作った曲が歌えなかった!、歌えないと言われてしまった!という経験はありませんでしょうか?

 

今回は女性ボーカルの音域と歌いやすいメロの作り方を記事にまとめていきます。

 

 

女性ボーカルの音域

女性ボーカルと言っても、様々なボーカリストがいますよね。

具体例を交えながら音域を見ていきましょう。

 

女性アイドルの音域

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女性アイドルは mid2C hiC(低いド〜高いド) までの1オクターブが基本です。

少しだけ広く取って、mid2A hiC#(低いラ〜高いド#)くらいに収めるのがほとんどかと思います。

 

アイドルは一般的な女性が歌いやすいキーが基本なので、そこまで歌いにくい楽曲はないはずです。歌いにくい楽曲ばかりだったらカラオケで歌ってもらえませんもんね!

 

 

女性アーティストの音域

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そのアーティストの音域に合わせて作ることになります。

どこに強みがあるのかを考えると良いと思います。

ハイトーンボイスが強みなのに、それを使わない手はないですよね。

 

実際のアーティストと曲で音域を見ていきましょう!

 

女性アーティスト(低め 低音ボイスに特徴)

平原綾香

曲名:Jupiter

音域:mid1F 〜hiF(すごく低いファ〜高いファまでの2オクターブ)となっています。

曲の出だしの低音ボイスが魅力的ですが、高音もかなり出ていますね。

 

楽曲を作る際には地声と裏声の指定が分かれていたりします。

ご自身が楽曲を依頼する場合には、「地声はこの範囲で裏声はこの範囲まで」など曲に使いたい音程の範囲を歌いやすいレベルで指定すると良いと思います。

どこまで出るかを正直に書くのではなく、歌いやすい範囲で設定するのがオススメです!

 

女性アーティスト(高音 ハイトーンボイスに特徴)

JUDY AND MARY

曲名:そばかす

音域:mid2C#〜hiE(低いド#〜高いミまでの1オクターブ半弱)

 

歌いやすいメロディーの作り方

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歌いにくいメロから学ぶ歌いやすいメロの作り方

私は仮歌のお仕事を承っており、これまで100件以上の歌を歌ってきたのですが

その中で歌いにくいと感じたメロがこれです。

 

歌いにくかったメロディー 

サビの最後などで長く伸ばす音を一番高い音にすると結構きついです。

 

  • 大きくまたは早く音を上下させる

音程の大きな上下、または早いフレーズのところに一音だけ高い音があったりすると音域が合っていたとしても歌いにくいです。

これは自分の歌いやすいキーに合わせて、自分で一度歌ってみるとわかりやすいです。

 

  • 一番高い音または一番低い音を多用しすぎ

音域の両端部分を多用しすぎると、歌いにくくなります。

高音を多用しすぎている曲が多かったです。

JUDY AND MARYそばかすの場合は、曲中で一番高い音が出て来るのは一回だけです。

 

高い音は盛り上がるのでサビで使いたい音ではあるのですが、サビでずっと高音→さらに音がだんだん上がるなどの組み合わせは歌いにくかったりします。

もちろんボーカリストが歌いこなせればOKです!

 

  • 音域が外れている

メロの一部だけでも低過ぎたり高過ぎたりする音があると歌いにくいです。

その人が歌いこなせれば良いのですが、私はごく一般的な音域なので、それを外れているということになります。

 

歌いやすいメロディーの作り方

 

 

  • 一番高い音、一番低い音を多用しすぎない 

音域内の音を使ってどうして悪い?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、音域内に収めるだけでは、歌いやすいメロディーとは言えません。

 

これについては以下のようなイメージです。

 

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音域の中間をよく使う音として、両端にいくにつれて使う頻度を低くします。

なんとなく頭にあるだけでも全然違ってくると思います。

 

  • 歌える早さ、歌える範囲で音を上下させる

 1オクターブの上下などちょっと上下しすぎたかなー?と思った場合は自分で歌ってみるとだいたいわかると思います。歌いやすさはテンポや前後の音などにもよりますので、ピンポイントでなく少し広めに確認しておくと良いです。

 

  • 指定の音域に合わせる

指定がない場合はmid2C hiC(低いド〜高いド)までの1オクターブを目安にするか、

音域を確認、わからない場合には歌いやすい楽曲を聴いてその音域を調べるなどで対応します。

 

まとめ

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音域内に収めれば良いというわけでなく、歌いやすいメロディーの作り方には歌う側を意識した作り方が必要となります。

 

  • ロングトーンは一番高い音の1〜2音下にする
  • 一番高い音、一番低い音を多用しすぎない
  • 歌える早さ、歌える範囲で音を上下させる
  • 指定の音域に合わせる
  • 一般的な女性の音域はmid2C hiC(低いド〜高いド)

 

歌いやすさに加えてですが、

ボーカリストの一番魅力的な音域を楽曲のおいしい部分に持ってくるなど、ボーカリストの魅力が存分に発揮できるメロディー作りが理想ですね。

いろいろ考えだすと奥が深い音域についてでした。

 

ありがとうございました!

 

 

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